2010.07.30
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こどもたちを大切にするNZの大人たちと社会

建築家(グローバルアーティスティック代表) 岩崎 亮平

NZからの2回目を送ります。
NZのスポーツと言えば何といってもラグビーです。私も大好きで憧れのオールブラックスをまじかで見ることができるので今からワクワクします。街中やはりラグビーの話題と雰囲気がいっぱいで、ただでさえ人気がある上に、来年の9月には何とNZでラグビーのワールドカップが開催されるのでなおさらです。チケットはこの4月から既に予約発売されているようで、地元でもなかなか手に入らないと聞いていますし、オールブラックスのからむ試合は、とんでもない高値が付いています。

さて、これぐらい盛んなスポーツですので、幼稚園児と思われるこどもたちでも広場があれば、楕円形のボールで遊んでいます。さしずめ日本なら、バットとグローブかサッカーボールでしょうが―。
施設に関してもとても充実しています。写真(1)、(2)は私の家のすぐ近くですが、ごらんのようなグランドが3面ほどあります。しかも前面芝生です!いつもおじさんが芝刈りのちいさな車に乗って手入れをしています。
近所のこどもたちも気軽に中で遊んでいるところを見ると、どうやら誰でも使えるようで、週末になれば、学生かクラブチームが練習をし、試合をしています。この日は小学生の対抗試合をしていました。(私が教えていた日本の小学生と同レベル程度でしたが―)本当にラグビーがこの国に浸透しているのを感じます。

写真(3)も家から自転車で15分のところにあるノースハーバースタジアムです。私は行かずに息子が写真を撮ってきたのですが、ここも来年のワールドカップの会場の一つになります。このメイングランドの周囲にもいくつかのサブグランドがあり、またクリケットスタジアムも隣接し、規模の大きさに驚きます。

前回に書きましたRangitoto Collegeにもラグビー部があり、高校生でありながら身長180cm、体重100kgという大人顔負けの選手がかなりいます。NZに来て感じましたが、こちらの人は一般的に大柄ではなく、日本人とあまり変わりません。しかしラグビー選手となると違います。そしてオールブラックスにしても、白人より先住民のマオリやフィジー、トンガといった南太平洋の国々の大柄な選手が多いです。
普通、NZの高校のクラブ活動は、放課後に週1回程度で毎日はしませんし暗くなるまで活動はしません。また複数のクラブ活動をする生徒もいます。ただラグビー部に関しては違い、毎日活動しています。他の高校でも全国的に強いクラブや伝統のあるクラブはそれなりに厳しい練習があるようです。

ここで少し学校の放課後について触れますと、日本で言う小中高校はだいたい午後3時から4時には終わり、クラブ活動をしない生徒はすぐに家へ帰り宿題などをします。下校は普通スクールバスや徒歩で行いますが、低学年ならば親が車で迎えに行きますのでこの時間帯は道が渋滞します。そして次の渋滞は午後5時から6時の大人たちの帰宅渋滞となります。
週末は特別な用事が無い限り生徒はだれも学校へは行きません。

まだNZの学校、教育の考え方、システムはよく知りませんが、何かに付けはっきりとしています。勉強、クラブ活動、帰宅後と時間のけじめもありますし、生徒たちにも選べる選択肢が多くあります。学校に管理されている部分と生徒の自主性にまかされているところもかなりはっきりと分けられていますし、何よりも先生の生徒への接し方も、大人に対するのと同じように接しているように感じました。
NZに来てまだ20日ほどですが、テレビ、新聞のニュースでは、少なくとも幼児虐待やこどもの関わる事件はまだ見たことがありません。
日本とは歴史も文化も違いますが、子どもたちを大切に思っている社会ということでは格段に進んでいるように思います。見習いたいものですね。
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岩崎 亮平(いわさき りょうへい)

建築家(グローバルアーティスティック代表)
建築設計の仕事が本業ですが、「こども建築ワークショップ」を主宰し、学校へ出前授業を行っています。子どもに関わること全てが私のライフワークです。子どもは人類の宝者ですから。

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