2010.07.21
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でっかい夢づくり後編

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長 野村 泰介

前回の続きです。

オーストラリアのカウラで野球を広めたいという夢を持つ少年、W君と放送部員たちの交流はどのようなものなのでしょうか?

部員たちはW君とメールではなく、直接話がしたいと言い出しました。カウラに行く?絶対ムリです!授業は休めません!国際電話?誰が電話代払うんですか!!

ふと一人の部員が・・・。「インターネットでビデオ通話できるよ・・。」

世の中進んだもんです。インターネット回線を使って、遠いオーストラリアとビデオ通話をすることができました。幸い岡山とカウラの時差は1時間。お互いの良い時間帯にコミュニケーションとれます。

話によると、W君、カウラの広大な畑を借り、トラクターに乗ってひとりでグラウンドの整地作業をしています。グラウンドを作っても道具がないので、今はとにかく中古でも良いので道具が欲しいとのこと。

ビデオ通話で直接W君と話をした放送部員は、W君のためにカウラで使う野球道具集めをはじめました。近くの野球部のある学校にお願いし、中古のバットやグローブ、スパイクやユニホームなどが集まりました。

後日、集まった道具をW君に見せると大喜び。早速梱包してカウラに送りました。

現在、W君のもとには私たちだけではなく多くの支援の手が差し伸べられているようです。W君の話ではあるプロ野球チームがチーム単位で道具やサイン色紙などを送ってきたそうです。

65年前、捕虜であった日本人が楽しんでいた野球を、再びカウラで広めたい!このようなでっかい夢づくりをたった一人で挑戦するW君。W君の夢実現は、私たちの目指す「日本とカウラ、平和のための友好」実現でもあるのです。

しばらくは山陽女子中学・高校の生徒たちとカウラのW君のやりとりを注目していきたいと思います。

野村 泰介(のむら たいすけ)

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長
今年創立125年の女子校の広報を担当しています。岡山市内唯一の女子校として、その特色をアピールできればと思います。

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