2010.04.13
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4月になると歌うワンフレーズ

独立行政法人国立青少年教育振興機構 教育事業部 企画課長 松村 純子

 第7期から「教育つれづれ日誌」を担当することになりました。よろしくお願いいたします。小学校の教師から、青少年教育施設の職員となり、教育委員会勤務を含め、13年間社会教育に身を置いています。
 
 4月は、どこの職場でも新しい職員を迎えたことと思います。マンネリ化を防ぐためにも「新しい風」が職場に流れる事は、とても大切なことと捉えています。
 その「風」が顕著に誰の目にも見えるのは、学校現場では、入学式ではないでしょうか。青少年教育施設に勤めていると地元の小学校・中学校等の入学式に来賓として参加させて頂く機会があります。可愛い1年生の張りきる姿だけでなく、進級した上級生達の「頑張るぞ」という気持ちが見えるのでとても頼もしく思いました。転勤された先生方も心機一転新しい決意をされたのではないでしょうか。また、新しい職員を迎える方達もその「風」に誘発され、頑張ろうと新しい目標を立てたかも知れませんね。

 新しい仲間を迎え、新しい「風」を感じ、なんとなく頑張ってみようかなと思う4月に私がいつも口ずさむ歌があります。1991年にヒットした大事MANプラザーズバンドの「それが大事」という歌です。
 
 私なりにサビのワンフレーズを以下のように解釈しています。
 “負けない事”とは、“自分に負けない事”と思っています。勝負の勝敗に拘りたくなる自分もいますが、相手に負けない事を頑張るのではなく、自分自身に負けないようにする事だと思っています。私が、負けたと感じた時、それは相手に負けるのではなく、結局は自分自身に負けたんだと感じることが多かった気がするからです。
 
“投げ出さない事”は、“最後まで諦めない事”ではないでしょうか。結果として良い成果に結びつかなくとも、一度やり始めた事は、最後までやり通したいといつも思っています。それには、信念とも言える堅い決意が必要となるのかも知れません。まっ、そんなに肩肘を張らずに今期から始めた「教育つれづれ日誌」を投げ出さないようにしたいと思います。

“逃げ出さない事”は、逆の立場で言えば、逃げ出せばその仕事を誰かがする事になるという事です。「他人に迷惑をかけないように過ごしたい」と思っても、人は必ず誰かに迷惑をかけながら生活し、支えられて生きているわけです。人に助けて貰いながら働いているならば、せめて自分に与えられた仕事からは、逃げ出さないようにして欲しいと願っています。(これは管理職としてのつぶやきです)
 
“信じ抜く事”とは、何より“仲間を信じる事”だと痛感します。以前は、学級王国という言葉が聞かれる事も多かったですが、今は学級担任だけでは手に負えない出来事が沢山おきると聞いています。そんな時、学年で学校でチームを組んで取り組まれる事と思います。私たちの職場も同じです。教育事業は一人では進められません。担当を中心にチームとして働く事が必要となります。職場の仲間を信じ、自分一人で抱え込まず、お願いし、任せる。これが円滑な学級・学校・職場運営に繋がるのではないでしょうか。

 最後に「それが一番大事」の「それ」とは何かについて、テレビ番組の中で作詞者の方が、一番大事な事は、“信じ抜く事”と答え、“信じ抜く事”が一番大事な理由としては、全ての物事が信じられないと始まらないからと回答していました。
 
 桜満開の4月になると、毎年、通勤の車の中で「それが大事」のサビのワンフレーズを大きな声で歌っている私です。

松村 純子(まつむら じゅんこ)

独立行政法人国立青少年教育振興機構 教育事業部 企画課長
元小学校の教師です。勤務地の異動に伴いしばらくお休みをしておりましたが、2年半ぶりの再登場です。「青少年の体験活動の重要性」を発信したいと思います。




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