2010.04.14
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愛と奉仕、感謝

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長 野村 泰介

我が山陽学園の建学の精神は「愛と奉仕、感謝」です。現在では宗教色はありませんが、もともとプロテスタントの宣教師が設立した学校なので、このような言葉になっています。

先日、山陽学園で働くにあたり、建学の精神をしっかり理解してもらうという趣旨の新人研修が行われました。新人といっても始業式を迎えて授業がはじまれば即戦力が要求される世界。生徒たちに「愛と奉仕、感謝」の心をきちんと教えられるようにならなければいけません。

と、偉そうなことを書いていますが、これが実に難しいのです。いったい「愛と奉仕、感謝」って何なのだろう・・?10年間山陽学園で働いている自分はちゃんとできてるのだろうか?

私は今年、高校1年生の担任をしています。右も左もわからない新入生に早く、学園の建学の精神を知ってもらわなければいけません。どうすればよいのかな・・?とあれこれ考え、あまり難しいことは言わないことにしました。背伸びせずに自分の言葉で、自分の経験を、「愛と奉仕、感謝」に乗せていこうと・・。

今年の私の「愛」のテーマは、「生徒たちを好きになる」ということにしました。クラス33人の生徒、みんなに笑顔をふりまいて、自分の失敗は素直に謝り、生徒の失敗を両手で受け止め、「ありがとう!」がお互い自然と口に出るようなホームルームにしようと・・・。「好き」になってしまえば簡単なことだと思います。

20代前半の頃、生徒にナメられてはいけないと思い、妙にツンツンしてた時期もありましたが、やっぱりそんな年のクラスはあまりうまくいきませんでした。当時、「何でだろう?」と理由がわかりませんでしたが、今になって思えば「愛」が足りませんでした。

何事にも「愛」を持つと、その行動は「奉仕」となって現れ、結果、「感謝」が生まれるのではないでしょうか。124年間、受け継がれる建学の精神。その体現は我々の身近な意識、何気ない行動にあるのでしょうか。そう考えると難しくないかもしれませんね。

野村 泰介(のむら たいすけ)

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長
今年創立125年の女子校の広報を担当しています。岡山市内唯一の女子校として、その特色をアピールできればと思います。

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