2010.01.11
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

お正月は、あん餅いりお雑煮を(^^)/

明石市立王子小学校 主幹教諭 原田 幸俊

 あけましておめでとうございます。2010年の最初のつれづれ日誌ですので、遅ればせながらの年頭の挨拶になります。昨日(1月7日)、始業式が勤務校でありましたので、子ども達ともそんな挨拶を交わしました。子ども達もお正月の話を沢山してくれました。

 大きなスーパーも元旦からオープンしたり、昔ほどおせち料理も食べなくなってだんだん普段の生活と変わらない家庭も増えては来ているようです。ただ、年が明けると何とも言えないすがすがしさと、今年も1年しっかりやらなくてはと身が引き締まるそんな思いを持つのは不思議です。

 我が家でも元旦には家族そろっておせちをいただき、お雑煮を食べました。このお雑煮の食材をそろえるのに最近苦労するようになりました。というのも我が家は讃岐風のお雑煮なのです。白みそにあん餅が入る独特なスタイルなのです。
 
 まずお餅をつかなくなってしまったので、あん餅を購入しなくてはならないのですが、近所に餅屋さんなるものがありません。そこでスーパーで購入することになりますが、これまた売っていることが珍しくなりました。運良く売っていてもなにか混ざりものがあることが多く雑煮の中でお餅が溶けてしまってどろどろ・・てことも。
 
 県民性を売り物にした番組やクイズ番組にしばしば登場するこのあん餅入りの雑煮、食べるのにも一苦労です。妻の実家の方に行くとそんな苦労することはさすがありませんけれどね。私も最初はさすがびっくりでしたが、結構おいしいですし、最近は私が無理を言って我が家では讃岐風です。

 鏡餅やしめ飾りも同じですね。昔はその家々で作っていたので、その地方流があったのですが、真空パックの鏡餅で飾り方も決まっています。せめてものこだわりで必死で昔飾っていた裏白(シダ科の植物)や昆布・かちぐりなどを購入しアレンジして飾ったりします。 
 
 また、我が家でもしめ縄はついに玄関のみになりました。父が生きていたときは窓という窓、床の間、神棚、荒神さん、トイレ、車とまさにしめ縄のオンパレードだったのです。 車などは付けている車を探すのに苦労するようになりました。鏡開きもしていないのにしめ飾りが近所の家を見るともう片づけられたりしています。ちょっぴり寂しさを感じます。

 生活スタイルを改善して、暮らしやすく変えていくことはもちろん必要なのですが、伝統的なものも今の時代に合わせながらでも遺していきたいなと思います。そこには、ノスタルジーだけではなく、私達が忘れていこうとしている心があるのような気がします。

 今日は、あん餅から方言の話に切り込もうと書き出したのですが、ちょっと方向が変わってしまいました。またの機会に書きたいと思います。

原田 幸俊(はらだ ゆきとし)

明石市立王子小学校 主幹教諭
小学校の低学年の教育に関心があり、細々と研究を続けています。特に生活科や幼少の連携について興味があります。韓国の教育についても低学年教育はいろいろ共通点が多く興味を持っています。

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop