2009.12.28
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サンタクロースのおはなし

明石市立王子小学校 主幹教諭 原田 幸俊

 12月22日の朝、クラスの一人の子ども(3年生)が「先生今日朝起きたら、サンタクロースがおもちゃをお布団のところにプレゼントしてくれていた。」と得意げに話してくれました。「22日の朝にやってきたちょぴり気の早いサンタクロースだな。」なんて思ったのですが、彼の心の中にはサンタクロースはいるんだなと思いました。

クリスマスは、キリスト教の行事と連動しているとは思いますが、それとは別に多くの子ども達が楽しみにしている行事であり、サンタクロースなんだろうなと思います。すっかり日本の子ども達にも定着した行事になったなと改めて思いました。

 自分の子ども時代を考えると確かにサンタクロースはいましたし、私の心の中にもいたような気がするのですが・・・。我が家でクリスマスケーキを食べた記憶は、母親が手作りで作ったケーキが一度あるだけでしたし、クリスマスプレゼントといえばおきまりのように父が買ってくる板チョコ(B5用紙くらいの大きさ)を兄弟3人で分けて食べたような気がします。

そうそう、駅前のペコちゃんのお店で長靴に入ったお菓子を買ってもらって喜んだ記憶もあります。とにかく我が家にはサンタクロースなるものはこなかったのです。どちらかといえばお正月の行事の方が楽しみにしていました。いじけていたとかそんなわけではなく、クリスマスを楽しむ家とそうでもない家とに分かれていたような気がします。

 近くの母方の祖父の処に行くとおはぎもありましたが、クリスマスケーキが2コも3コもありました。(ツリーはありませんでしたが・・・)友達はサンタクロースのプレゼントの話をする子はあまりいませんでしたが、クリスマス会に行った話をする子が結構いたように思います。どれくらい前の話なんでしょうね(^o^)。昭和30年代後半の片田舎のお話しでした。
 
 ちなみに我が家の子ども達の処には、結構成人する頃までサンタクロースはやってきていたように思いますし、クリスマスにはいつもケーキやツリーはありましたよ。これからはホームアローンの世界のように家に電飾(古~)が飾られる時代になるのでしょうか??

 どんな形であれ子ども達にとっては、サンタクロースには夢が詰まっているような気がします。毎年この時期にサンタさんからのプレゼントを楽しみにして寝る。朝起きたら素敵な愛がこもったプレゼントが・・・。そんな光景を思い浮かべるとほっこりします。冒頭の子どもの家には、ちょっぴりあわてん坊のサンタクロースがやってきたようですが、彼の心には暖かいものが一つ詰め込まれたと思います。

 これはサンタクロースで無くても一年間を通じていろいろな行事を通して家族とふれあう中で、詰め込まれていく暖かいプレゼントが沢山あるだろうなと思います。そんなプレゼントを子ども達に一杯出来たらいいですね。

原田 幸俊(はらだ ゆきとし)

明石市立王子小学校 主幹教諭
小学校の低学年の教育に関心があり、細々と研究を続けています。特に生活科や幼少の連携について興味があります。韓国の教育についても低学年教育はいろいろ共通点が多く興味を持っています。

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