2009.11.30
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20年ぶり??音楽会の指揮者??

明石市立王子小学校 主幹教諭 原田 幸俊

 21日(土)に「新型インフルエンザ拡散防止の為の学級閉鎖」が続いて、延び延びになっていた音楽会が実施されました。ここのところ学級担任から離れていたり、ある程度中規模以上の学校に勤務していたこともあり、幸か不幸か音楽会の指揮は、私には回ってきませんでした。問題が分からないときに当たらないかなとドキドキして座っている子どものようにいつも内心ほっとしていたのですが・・・。今年は、2クラスしかない学年だったので大当たりでした。

 受け持ちのクラスは、なんと練習の期間中2回も学級閉鎖を実施したので大丈夫かなと心配していたのですが、子ども達のがんばりはすごかったです。感激!・・でも一番緊張したのは、何を隠そう私だったのかも知れません。終わった後、「先生合図忘れてたでしょう。」体型移動の合図を忘れていたにもかかわらず、子ども達は、きちんと歌の体型になり歌い始めたのです。

 音楽会が延びたのでその週はオープンスクールも重なり、保護者の皆さんに子ども達の様子や学校の様子をゆっくりごらん頂く週になりました。その中で環境体験活動で頑張っている虫の調べ学習の発表も保護者の皆さんの前で発表することが出来ました。たどたどしい発表でしたが一生懸命頑張った事を発表する子ども達は満足げでした。

 ちなみに「新型インフルエンザ拡散防止の為の学級閉鎖」と書きましたが、「新型インフルエンザによる学級閉鎖」ではないのです。インフルエンザA型であれば新型と同等と見なし新型インフルエンザの拡散を防止するために学級閉鎖をするのです。医療機関の混乱防止と早期に対応をして拡散を防止するねらいなのでしょう。

 私の受け持っているクラスも9月の下旬に一度数名の患者が出て1週間学級閉鎖をしました。このころは基準が厳しかったので10%の発生で7日の閉鎖でした。これでほぼ終息と思った矢先10月に入り本格的な流行。金曜日まで欠席0で元気元気と思っていた子ども達、月曜日に教室に行くとクラスの半分以上が欠席!!!これにはインフルエンザの感染力の大きさに改めて気を引き締めました。

 なんとかこの嵐を乗り切り子ども達は元気に登校してきてくれている事に喜びを感じます。子どもは元気が何よりです。5月の全市一斉の学校閉鎖を入れると3回学級閉鎖を経験した子ども達はもう閉鎖は嫌と心から思っています。5月の分は夏休みに取り戻しましたが、2学期の2回の学習を補償するためにモジュール学習タイムを追加したり、6時間目を追加したりしながら子ども達と一緒に今頑張っています。

 季節性のインフルエンザが流行しないことを祈りながら家庭と協力して子ども達の健康管理に一層気を配っていこうと思う今日この頃です。

原田 幸俊(はらだ ゆきとし)

明石市立王子小学校 主幹教諭
小学校の低学年の教育に関心があり、細々と研究を続けています。特に生活科や幼少の連携について興味があります。韓国の教育についても低学年教育はいろいろ共通点が多く興味を持っています。

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