2009.11.16
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トライやる・ウイークのお姉さんといっしょ

明石市立王子小学校 主幹教諭 原田 幸俊

 11月10日~13日までの4日間(代休があったため本来5日間のところ)トライやる・ウイークで校区の中学校から7名の生徒が本校にもやってきました。私の受け持ちのクラスにも1名の女子生徒が配属され、朝の活動や休憩時間・学習の補助・給食指導補助などをこなしました。

 兵庫県では、阪神・淡路大震災および須磨区における不幸な事件以来「心の教育」の充実を図るため、体験を通して子どもたちが自ら体得する場や機会を提供し、児童生徒一人一人が自分の生き方を見つけるよう支援することを目的とした地域に学ぶ「トライやる・ウィーク」推進事業を平成10年度から全県下公立中学校2年生を対象に実施しています。 
 
 学校・家庭・地域社会の連携を深め、思春期の子どもたちの人間形成や社会的自立の支援が行われること、更には、子どもたちを中心とした地域コミュニティの構築へと発展していくことなどをめざしています。(参考文献:県教委資料○「トライやる・ウィーク」5年目の検証(報告)http://www.hyogo-c.ed.jp/~gimu-bo/tryyaru/tryyaru1.htm

 朝、職員室で挨拶をすませた後、クラスで子ども達と出会いました。子ども達も早速にお姉さんの周りに集まり何だか楽しそうです。校区の中学生ですので卒業生がほとんどで私のクラスに配属された生徒も卒業生でした。その意味では、地域の学校での職場体験と言えると思います。最初はぎこちなくしていましたが、1年生のチューリップの植え込みのお手伝い、2年生の生活科の学習の補助、学習園の整備などの用務員さんのお手伝い等々を精力的にこなしていく内に少しづつかれらの顔つきが変わって行くのが見て取れました。

 職員室に報告に来たり廊下で小学校時代に関わってもらった先生方にも声かけをしてもらって、つながりがさらに深まったり、自分の存在を確かめたりしながら、自己有用感的なものも彼らの中で芽生えた行ったと思います。

 クラスの子ども達も4日目には、すっかりうち解けすっかりお姉さん的な存在になっていました。最終日には、お姉さんに手紙をこっそり書いたり、お楽しみ会で紙芝居を読んでもらったり、ゲームをするなどして楽しいひとときを過ごしました。

 子ども達にも良い思い出ができましたし、なにより中学生達がこのように地域の人に見守られながら1週間の体験を通して地域の一員として育って行ってくれればと思っています。
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原田 幸俊(はらだ ゆきとし)

明石市立王子小学校 主幹教諭
小学校の低学年の教育に関心があり、細々と研究を続けています。特に生活科や幼少の連携について興味があります。韓国の教育についても低学年教育はいろいろ共通点が多く興味を持っています。

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