2009.10.02
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キッズページ

北海道真駒内養護学校 教諭 遊佐 理

北海道では、徐々に紅葉が見られてきました。真駒内養護学校の木々も赤や黄色に染まった葉っぱも見られるようになり、秋の深まりを感じる季節となってきました。

教育つれづれ日誌第六期最初の記事です。
第六期も特別支援教育を軸として、さまざまな記事を書いていこうと思います。
今後ともよろしくお願いします。

今回は、真駒内養護学校の紹介をします。
第五期にも紹介しましたが、今回は別の切り口から紹介したいと思います。


本校のホームページには、キッズホームページというコーナーがあります。
その名のとおり、主に小学生を対象としたページです。

キッズホームページを作るきっかけとなったのは、ホームページを管理する部署からの依頼でした。
地域学習でかかわりのある小学生などにもわかりやすいページを作ってみたいので協力してほしい、という担当者からの依頼に対して、面白そうだな、と思い協力することにしました。

そこで、他の特別支援学校で、子供向けのページがないかどうか探してみました。すると、あまり多くなく、あっても「工事中」が多いことがわかりました。

「他のページを参考にしていこう」という僕のもくろみが見事に崩れました。

多少途方に暮れましたが、悩んでいても仕方がないので、まずはターゲットとなる児童のイメージとページのコンセプトを考えることにしました。

当時の校長先生に相談しながら一緒に考えていただき、「小学3年生ぐらいの児童が、地域学習で知り合った子どもがどんな学校に通っているのかを知りたくて調べるためのページ」というイメージを持ってページの内容を考えていきました。

いろいろ本を読んだり、校長先生と話し合ったりして内容を考え、依頼から4ヵ月も過ぎてしまいましたが、何とか最初のキッズホームページを完成させることができました。


公開してからしばらく過ぎ、「3年生が読むにはわかりにくい」というご指摘をいくつかいただきました。
確かに、当時のページはこちらから伝えたいことがあふれていたので、当初ターゲットにしていた小学3年生にはわかりにくい文章でした。しかも、漢字も3年生では習わない漢字を使っていたり、言い回しが専門用語だったりと少々配慮に欠けるところがあったことに気づきました。

それから、いろんな人に読んでいただいて意見をもらい、現在の形になりました。

工夫したところは、小学校中学年向けの文章と、小学校高学年向けの文章を分けて書いたところ、そして、写真やクイズなどを用意し、小学生でも楽しく見てもらえるようにしたところです。


以下、真駒内養護学校キッズホームページから最後のページの一部を引用します。

ようご学校の 子どもたちは しょうがいをもっていますが、 みんなと 同じ年の子どもたちです。 みんなと 同じように わらったり おこったり べんきょうしたり あそんだり いたずらしたり ケンカしたり しています。

以上で、引用終了します。


特別支援学校の施設や学習内容など、特別なところを紹介しつつ、一方で、特別支援学校に通ってくる子どもたちはみんなと同じ子どもたちなんだよ、ということも伝えたくて、頑張ってこのページを作りました。

キッズホームページを訪れた方に、そのことが伝わるととてもうれしいなと思っています。


最後に、ホームページを作ったり修正したりするのはとても大変だと思うのですが、僕のわがままなオーダーをかなえてくださったホームページ担当の方、また、キッズホームページに関してさまざまなことを教えていただいた方々に感謝します。
本当にありがとうございました。


北海道真駒内養護学校キッズホームページ
http://www.makomanaiyougo.hokkaido-c.ed.jp/kids/index2.html

遊佐 理(ゆさ おさむ)

北海道真駒内養護学校 教諭
特別支援教育コーディネーターになって3年目。特別支援教育のプロフェッショナルとして、笑顔で人と人とをつなぐことを目指して頑張っています。

ご意見・ご要望、お待ちしています!

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