2009.08.19
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高校の現場の先生が求める、高校訪問とは

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長 野村 泰介

前回、生徒の進路指導は担任の「好み」(=担任の知識の範囲)に左右されるという話を書きました。今回はその派生話をひとつ・・・

この1学期、高校3年生の担任・進路担当として、多くの大学・専門学校などの学生募集担当者とお会いしました。私自身、より多くの学校から多くの話を聞きたいのですが、現実問題そううまくはいきません。その原因を探ると・・

問題1・・・こちらに時間がない
週に18時間の授業を持っている上に授業の無い時間に会議が入っていたりします。そうなるとなかなかまとまった時間をとることができず、ゆっくりお話を聞くことができないのです。

問題2・・・学生募集担当者に時間がない
特に県外など遠方からこられる担当者の方は一回の出張でより多くの高校を訪問しなければならないようです。当然、1校あたりの滞在時間は短くなりますね。こちらに時間があったとしても、パンフレット置いて「さよなら~」というパターンも多くあります。これでは全く印象に残りません・・・。

結局、双方の時間の問題なのですね。しかし短い時間でもグっとくる説明をされる担当者の方もおられます。では、どのような部分にグっとくるのかと言うと、

1. 自校出身者の近況を教えてくれる
これが一番。「うちの卒業生のOOさん、元気にしてます?」と聞いて即答していただけると「あ、学生を大切にしている学校なんだな~」と実感できます。その際、その学生の近況レターなど紙媒体を渡されると、後に職員室で回覧できるのでなお好印象です。

2. 自分の職場に誇りが持てているか?
学生募集に苦戦し、経営不安定な学校の方が来られることもあります。しかし、どのような状況下でも自分の職場に誇りを持てている方の説明は悪い数字を吹き飛ばす勢いを感じることができます。

3. 2度、3度、同じ人が尋ねて来られる
多忙の中、どうしてもこちらの対応がなおざりになってしまうことがあります。しかし、めげないでください。もう一度、二度、尋ねてみてください。やはり初対面より2回、3回と会ううちに打ち解けていくものです。10回会えば間違いなくアナタのファンになります(笑)。

簡単に書きましたが、学生募集担当の皆様、私を訪ねて来られるときはぜひ、1~3の手を使って私を口説いてみてください(笑)。

野村 泰介(のむら たいすけ)

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長
今年創立125年の女子校の広報を担当しています。岡山市内唯一の女子校として、その特色をアピールできればと思います。

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