2009.07.27
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

先生の宿題?自由研究しなくっちゃ!?

明石市立王子小学校 主幹教諭 原田 幸俊

夏休みが始まり、いま学校では、がんばり教室(水泳)と個人懇談会が行われています。がんばり水泳は例年の行事で、普段はじっくりかかわれないちょっと水泳苦手な子ども達にたっぷり関わってやれるため、各学年の達成目標をクリアしたり、自分のできなかったことができるようになり満足げに帰っていく子ども達を見るのは毎年の楽しみです。

 8月の夏休み後半1週間は、本校では例年希望者を対象にがんばり学習と称して1学期の復習を中心に子ども達が取り組みます。今年度は少し様子が違って、やはり新型インフルエンザによる休校期間の学習補充という側面もあり市内全校が全校生対象の登校日にし、実施します。

 さて、自分自身の1学期の振り返りですが、前にも書きましたが王子の庭からスタートして子ども達に自然にもっと目を向けさせそこから環境体験活動に結びつけたいと考えていました。なかなか、自分の思っているようにはいってくれなかったように思います。

 1つには、子ども達の自然への関心度とその思いを維持できないもどかしさがあり、今1つには、私自身の自然への関心度や継続性にあったのかなと反省しきりです。その失敗の一例に、3年生に理科の学習の単元の中にあるチョウの観察が物語っています。

 地域性からか、どこにでもいそうなモンシロチョウの卵がなかなか見つからない。苦労して見つけなんとか学習をスタートさせたのですが、子ども達の観察に十分な卵を確保できていなかったせいか、子どもたちの関心は今ひとつ。挙げ句の果てにえさがわるかったのか生育環境が悪かったのか、大きくなる前に・・・・・さなぎや羽化を体験させられなかった。
 
 リベンジとアゲハの幼虫を探したのだが見つからない。子ども達からも発見の報告がない、やっと見つかったのは別のチョウの幼虫。この子も食性がむずかしく、連れてきた子どもも発見した場所が曖昧で、それらしきえさになる葉がない。最後まで飼ってやれなかった。

 そんなとき、知人のクワガタ博士??から、さなぎになる直前のオオクワガタの幼虫を提供していただけるとのこと・・・。当然飛びついたのは言うまでもありません。こどもたちには、さなぎか羽化まで見せてあげることができました。

 しかしここでも落とし穴があります。どんな昆虫でもそうですが、さなぎになるときや羽化するときはデリケートなのですが、オオクワガタの場合もなかなかなもので、そっとしてやる必要があり、線で見せるのではなく点での観察になってしまいました。積極的活動ではなく消極的なというか与えられる観察なので子ども達の興味を持続させることができませんでした。

 さらに教室にはヒラタ・コクワといったクワガタたちがやってきました。夜行性の彼ら、なかなか子どもたちの前に現れない。さてこれからどうするか、夏休みの自分の宿題にしようと思っています。まずは、校区の自然を自分の足で見て歩こうと思っています。子ども達に負けないように夏休みの自由研究をしていこうと思います。

原田 幸俊(はらだ ゆきとし)

明石市立王子小学校 主幹教諭
小学校の低学年の教育に関心があり、細々と研究を続けています。特に生活科や幼少の連携について興味があります。韓国の教育についても低学年教育はいろいろ共通点が多く興味を持っています。

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop