2009.07.21
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子どものお手伝い   親子料理教室

東京都 栄養教諭 宮鍋 和子

「どうせ食べられないし」「もう飽きた!」
終業式のあと、PTA主催の親子料理教室がありました。
朝ごはんの学習を終え、調理実習も終わりに近づいてきた頃、Bくんがだだをこね始めます。
実は、彼、卵アレルギーのため、この日の料理のほとんどが食べられないのです。
お母さんが役員さんのため、一緒についてきての参加だったのでしょう。
メニューは「もちもちパン・大豆入りふわふわオムレツ・わかめのにんじんソース・モーニングスープ」
パンをつくるとこまでは楽しく実習しましたが、材料にはたまごが。オムレツをつくる頃には「たまご、見たくない!」そりゃぁそうですよね。

お母さんは、役員さんとして、他の班や子どもたちの世話におわれ、Bくんの相手をできません。
「いいかげんにしなさい!」
つい、まつわりついてくるBくんに厳しくひとこと。

「そうかぁ。食べられないのか。ねぇねぇ、この班、ちょっと、忙しいんだぁ、お手伝いしてあげて」
「やだよぉ」「どうせ、食べられないんだ」「帰る!」
「ほら、お鍋に油をいれて」
「やだぁ!いい(やらない)!」
「ほら、油入れるよ」「あ~焦げちゃうよ、ほら、手伝って!手伝って!」「熱いから気をつけてね」
「たまねぎ入れるよ」

たまねぎ、ベーコンと加わっていくと、もう、真剣になべの中をかきまぜます。

「この子、この班じゃないんですよ。」
お母さんは、ちょっと困った様子。しかし、「帰る!もうやだ!」といっていたBくんが、また、楽しそうに実習に加わったのにはホッとしたようです。

実習中、飽きてしまう子どももでてきます。
すかさず、「この班で、手の空いている人はいないかな」
「あ~よかったぁ。これやってくれるかな」どんな小さな作業でもみつけて、割り当てます。
お皿を数える、並べる、盛りつける。
「できたよ!」
「ありがとう。助かったよ。」
うれしそうにまた、実習に加わっていきます。

大人がやってしまった方が速いことの方が多いでしょう。その中から子どもにできることを見つけてやらせてあげる。親子料理教室では、子どもがお手伝いをする様子や、「こんなことができるようになったんだ」と親が気づく場でもあります。

「これからは、家でも、お手伝いをしてもらおうとおもいます」
「夏休みに、また、一緒に料理をしたいと思いました」

「手伝いをした!」「○○できた」子どもにとっても自信がつきます。
大人がそんな機会をつくってあげる。
これも大切な食育です。
夏休み、たくさんのお手伝いができるといいですね。


子ども29名申し込み。(付き添いも入れると32人いました。)
親子・役員さん4名併せて 56名の参加

7台のテーブルで、朝ごはんの学習を含めて2時間。
材料費ひとり258円。
学校の施設を活用しての、親子料理教室。PTA行事でいかがでしょうか。
反省:
お皿の数が足らず、紙コップ、紙皿を使いましたが、エコのためには皿等持参でも、意識向上にはよかったかも・・・
CIMG2172.jpgCIMG2176.jpg

宮鍋 和子(みやなべ かずこ)

東京都 栄養教諭
定時制高校、聾学校(高・専)、中学校と勤務し、2007年春より小学校に勤務することになりました。学校給食を通して、子どもたちと一緒に、成長できたらと思います。

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