2009.07.08
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中学校が元気です

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長 野村 泰介

私の勤務する山陽学園は幼稚園、中学校、高校、短大、大学とあり、そのうち中学校と高校が女子校です。今までは高校の話題を書くことが多かったのですが、今回は「山陽女子中学校」を紹介してみようと思います。

山陽女子中学校は高校に比べると本当に小規模な学校です。数年前まではあまりに小規模すぎて地元の人も「あれ?山陽さんに中学校あったっけ?」と忘れられてしまう始末。

手前味噌ながら、山陽女子中学校、かなり良い教育をしていると思います。1クラス20以下の少人数クラスで2人担任という贅沢さ。英語の授業はネイティブの先生が担当、部活動や学校行事などは高校生と合同なので、中学生のうちから洗練されたレベルの高さに触れることができるなど・・。私たち教員は胸をはって「山陽女子中学校の教育はどこにも負けない自信があります!」と言うことができます。

しかし、いくら自分たちが良いと思って(思い込んで?)いても、世間からそのことが評価されなくては学校はつぶれてしまいます。そこで、昨年より「山陽女子中学校をもっともっとPRしよう」というプロジェクトがはじまりました。

PRというとすぐに頭に浮かぶのが広告。お金をかければたくさんのスタイリッシュな広告を打つことができますが、この手の安易な方法に頼るのは山陽女子らしくありません。シロウトくさくても教員ひとりひとりが地道に自分たちの教育を地域の方に知ってもらうことに主眼を置きました。

全員の教員が学校案内を持って岡山県内の小学校にご挨拶に行く、地域の公民館などを借りて、たとえ数人しか集まらなくても丁寧な学校説明会を開催する・・・特別なことは何ひとつしませんでしたが、自分たちの教育に誇りを持つことを忘れず、誠意を持ってすべてのことに取り組みました。

その結果、今年の新入生の数はなんと昨年度の3倍以上も増加しました。これも奇をてらうことなく自分たちの信じた道を進んでいった結果であると判断しています。この状況を一過性のものに終わらせず、継続させていくためには、現状に満足せず、引き続き今までと変わらぬ教育を地域に提供していかなければならないと思っています。

野村 泰介(のむら たいすけ)

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長
今年創立125年の女子校の広報を担当しています。岡山市内唯一の女子校として、その特色をアピールできればと思います。

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