2009.06.29
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本物にふれるって良いですね。

明石市立王子小学校 主幹教諭 原田 幸俊

6月23日(火)24日(水)の両日、本校ではオープンスクールが実施されました。
並行して、本校の新プールの竣工記念の式典が行われました。そのイベントの一貫でシドニーオリンピックの銀メダリストの中村真衣選手をお迎えして、泳ぎ初め式と記念講演がありました。

 私が受け持つ3年生の子ども達にとってシドニーオリンピックは、産まれるか産まれる前の話なので、インパクトは少ないかなと思っていましたが、そんなことはありませんでした。目の前で、行われた泳ぎ初め式での模範水泳の泳ぎは25メートルプールという制約はあったもののオリンピックに出場した選手の本物の泳ぎに感動していました。

 講演も3年生には難しいかなと思いましたが、子ども達に分かりやすく話して下さいました。中村真衣さんの子ども時代からのヒストリーを通して、オリンピックで銀メダルを手にするまでの様子やアテネオリンピック選考時の挫折、そこからの復活といった内容でした。最後には、ゲームタイム(クイズ)もあり、中村真衣さんとのふれあいのひとときでした。

 お昼には、1年生と一緒に給食を食べていただきました。その間他の子ども達へのサプライズでオリンピックで獲得された銀メダルと銅メダルを直接手に取る機会を与えていただきました。まさに本物にふれる機会でした。そのメダルは永年使った硬貨のように小さな傷や汚れもありましたが、たくさんの人々(子ども達)に感動を与えたものになっていて、私には素晴らしいかがやきを放つメダルに見えました。貴重なメダルを惜しげもなく子ども達に触れさせて下さる中村真衣さんに感謝でした。

 翌24日には、ミニわたぼーしコンサートを体育館で開催しました。演奏される曲や歌は、障害を持たれている方が書いた詩に曲をつけたものです。ゲスト(養護学校の学生さんや語り部)の方、演奏や語りに胸を打たれ最後には、会場が一つになってわたぼうしの歌を合唱することが出来ました。普段出来ない貴重な学びを子ども達はしたことでしょう。

 子ども達は、本物にふれることによって言葉で説明しても伝えられない、学べない大きな学びをしていくんだなと、改めて感じた2日間でした。

原田 幸俊(はらだ ゆきとし)

明石市立王子小学校 主幹教諭
小学校の低学年の教育に関心があり、細々と研究を続けています。特に生活科や幼少の連携について興味があります。韓国の教育についても低学年教育はいろいろ共通点が多く興味を持っています。

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