2009.05.18
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王子の庭その2

明石市立王子小学校 主幹教諭 原田 幸俊

王子の庭の剪定の話(前回のつづき)を今度は、3年生の子どもたちみんなと話をしました。まず、クラスの子にいつも指摘されていた王子の森の話を全体でもなげかけてみました。「先生は、いつも王子の庭を王子の森と呼んでしまう。どうしてだと思う?」特に隣のクラスの子を中心に答えて貰うとクラスの子からの反応「こんもり茂っている」「大きな木がたくさんあるから」とは違う答えが飛び出しました。

「昔、王子小学校があったところが森だったから」「キツネが走っていたらしい?」・・・
こちらが予想していた反応とは、少し違う。後で振り返ってみれば、剪定が終わった状態は王子の庭なので隣のクラスの子どもたちからは、森に見えたからなんて言う反応よりもごく自然な答えとしてでてきたものなのですが・・・
さあこの流れもある意味おもしろい。これで総合学習も組めるし社会科の「むかし人のくらし」とつながるかな?子どもと話を進めながら考えていました。

これから取り組もうとしていることとは、大きくずれた方向。授業ではよくあることなのですが、まずは王子校区の自然(生き物や植物)に目を向けさせながら環境体験活動に繋げていきたいと単元構成を組んでいますので、ここで切り口を大きくかえるのは冒険です。そこで、自分のクラスの子ども達から発言を引き出すことにしました。当然、普段の会話でやりとりをしていた自分のクラスの子ども達からは、最初から「こんもり茂っている」「大きな木がたくさんあるから」なんていうつぶやきは盛んにでていましたから、話はそちらの方向に流れていきました。(^^;)

なぜ、剪定したのかという疑問についても投げかけてみると、子ども達は散髪のイメージがあるのか伸びすぎたからとか、倒れて校舎に当たると大変などとごく自然な反応でした。私も最初は、こんな大きくなった木をここまで切るのすごいな~。木が病気で倒れると危ないのかな程度だったのですから・・・。子どもらしい答えがかえってきました。これも予想していたことなので、ここから先はこちらから提示することで本来の活動に繋げていきたいなと考えました。

提示内容は○○○○

イメージは、荒れた里山とオーバーラップします。これは、私も言われるまで気がつきませんでした。だから、あそこまで切ったのか、う~ん、納得でした。肝心なことが書かれていないですね。(^_^)下書きの状態ではないですよ。校長に聞いたりしながら理由を探りましたので、ここではみなさんも考えて頂きたく続きは次回ということにしました。

答えのコメントお待ちしています。

原田 幸俊(はらだ ゆきとし)

明石市立王子小学校 主幹教諭
小学校の低学年の教育に関心があり、細々と研究を続けています。特に生活科や幼少の連携について興味があります。韓国の教育についても低学年教育はいろいろ共通点が多く興味を持っています。

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