2009.05.04
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王子の庭の剪定。あれ1本残っているよ。

明石市立王子小学校 主幹教諭 原田 幸俊

校舎の前にある王子の庭といわれる場所がある。王子の庭といっても、私は森に見えてしまい。王子の森といつも呼ぶのでいつも子ども達から訂正を求められているのですが、呼んでも不思議でないくらい樹齢何十年もの大きな木が何本もあり、その下にはビオトープやタンポポが生えていたりしてちょっとした子ども達の遊び場になっている場所です。

 この王子の庭の大木が先日剪定されました。校舎の高さほどもある背丈の木が見事に剪定されていきました。その中でなぜか1本ぽつんと何もされない木が残っていました。
 「あれ?1本残っているよ。」と子ども達に投げかけると、即座に答えがかえってきました。

 どんな答えがかえってきたと思いますか?
 「あのね、カラスが木の上で巣を作っているの」「カラスの卵があるんだよ」「へー。ほんと」口々に子ども達はこたえました。

 そうこうしているうちに「あのスズメの巣もあったのに落とされた。」「違うよあれはハトの巣だよ」「赤ちゃんはいなかった・・」
 これまた口々に話し始めます。

 どうして、カラスは残ったのか?ハトの巣はなぜ落とされたのか?子ども達のはてなが??つづく。そもそもなぜ剪定が行われたのか?

 これから、この王子の森?庭のこの出来事がどう子ども達の学びにつながっていくのか楽しみにしたいと思います。ちなみに兵庫県では3年生の子ども達に環境体験学習を5年生の自然学校につなげる形で推進していこうとしています。

原田 幸俊(はらだ ゆきとし)

明石市立王子小学校 主幹教諭
小学校の低学年の教育に関心があり、細々と研究を続けています。特に生活科や幼少の連携について興味があります。韓国の教育についても低学年教育はいろいろ共通点が多く興味を持っています。

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