2009.05.29
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つれづれ日誌に応募した理由

北海道真駒内養護学校 教諭 遊佐 理

つれづれ日誌の執筆者として名前を連ねてから早くも2ヶ月が過ぎようとしています。

ここの場で執筆するきっかけとなったのは、川上康則先生(東京都立港特別支援学校教諭)との出会いでした。

折に触れて川上先生と連絡を取り合っている中、この場での執筆を勧めていただきました。僕には荷が重いような気がして悩みましたが、これはまたとないチャンスであり、ぜひ執筆したいと思い、第5期の執筆者に応募しました。

僕は、ふたつの願いを持ちながらこの場での執筆に臨んでいます。

そのひとつは、「特別支援学校のことやそこに通っている子どもたち、特別支援学校を卒業して社会に出ている人たちのことを知ってもらいたい」というものです。
昨年、地域学習について新聞社の取材を受けたときにその記者の方が
「先日、電車に乗っているときに『障がい者なんていなくなればいい』と言っている人たちがいて、びっくりした。もし、障がいを持った人と友達になれることがあったらこんなこと言わないのではないかと思って、今回の取材をおねがいした」
とおっしゃっていて、その言葉が今でも強く印象に残っています。
この場で、僕がいろいろなことをここで書いていくことで、特別支援学校や障がいを持った人たちのことを知り、それをきっかけにみんながつながっていってほしい、それが無理でも、障がいを持った人に対する偏見を持った人たちを少しでも減らしたい。そう願っています。

以前もお話したと思いますが、僕はまだまだ駆け出しのコーディネーターです。一生懸命取り組んだ仕事が実を結び、人から「ありがとう」という言葉をいただいたときはとてもうれしく、この仕事をして本当に良かったと思います。一方、自分の知識・経験の不足から周りの人の期待にこたえることができないこともあり、とても悔しい思いもしています。現在は、悔しい思いのほうが多く、そのために、周りの人たちにたくさん迷惑をかけています。
正直に言うと、こんな僕がこの場でいろいろお話しすることで、混乱を招くだけなのではないかと悩みましたし、今も悩むときがあります。
しかし、こんな僕が感じていることを素直に表現することで、同じように悩んでいる方に応援旗を振ることができるのではないかとも思っています。
「僕と同じような仕事をされている方で、僕と同じような困難を抱え、悩んでいらっしゃる方に、僕のことばが届いてほしい」というのがふたつめの願いです。


こんなふたつの願いを抱えながら、僕は、この場での連載を続けていきます。

多くの方に僕の思いが伝わるよう、できるだけシンプルで分かりやすい文章を心がけたいと思います。

遊佐 理(ゆさ おさむ)

北海道真駒内養護学校 教諭
特別支援教育コーディネーターになって3年目。特別支援教育のプロフェッショナルとして、笑顔で人と人とをつなぐことを目指して頑張っています。

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