2009.04.14
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

食育進んでいますか?

東京都 栄養教諭 宮鍋 和子

 新入生を迎え1週間が過ぎました。今年も元気な子供たちの笑顔が校舎内にあふれました。
この子どもたちが、心もからだも元気に成長してくれるように、<食>を通したお手伝いをする専門職が栄養教諭や学校栄養職員。食育基本法が施行され、新学習指導要領にも<食育>が明記されるなど、教育現場でも<食>に関する取り組みが増えつつある一方、授業時間確保、総合の時間の削減などの関係で<食育>を授業に組み込むためには、教師自身が<食育>への理解がなければいけません。食育が進む学校と、手つかずになる学校の差がでつつある現状も生まれています。
 昨年度、東京都でもやっと栄養教諭の制度を導入しました。昨年度5名。今年度11名の計16名が4月から勤務しています。東京都では1区市に各1名ずつの配置を計画しているため、それぞれに配置された栄養教諭が、その地区すべてをカバーすることに。これまでの栄養士としての仕事は変わらないので、実質仕事量は倍に。ちょっと、ハードです。
とはいえ、教育課程に踏み込んで教師と一緒に<食育>を考えていくためには同じ教師という立場であったほうがよいことも。
 この春、栄養教諭として、まったく違う行政に異動しました。受け入れた行政も、学校も<栄養教諭>ってなんだ?という感が強く、どのように扱ってよいものか戸惑っている様子も窺えます。お互い手探りの中ですが、“主役は子ども”ということを忘れずに、できることをひとつづつこなしていくことに・・・
 また、新しい1年がはじまりました。子どもたちはどんな気付きを得、成長していくのでしょう。いろいろなことを感じ、学び、元気に育ってほしいものです。

宮鍋 和子(みやなべ かずこ)

東京都 栄養教諭
定時制高校、聾学校(高・専)、中学校と勤務し、2007年春より小学校に勤務することになりました。学校給食を通して、子どもたちと一緒に、成長できたらと思います。

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop