2009.04.17
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真駒内養護学校

北海道真駒内養護学校 教諭 遊佐 理

北海道真駒内養護学校は、北海道札幌市の南部に位置します。近くには山があり、学校の窓からはスキー場が見えます。
真駒内養護学校は肢体不自由養護学校として48年前に開校しました。北海道では一番歴史のある肢体不自由養護学校です。

現在、小学部・中学部・高等部あわせて約120人の児童生徒が通っています。

北海道の特別支援学校の特色として、通学区域の広さがあります。真駒内養護学校も同様に通学区域がとても広く、ざっと計算したところ約10,500平方キロメートルあります。もう少し分かりやすく説明すると、東京都と千葉県と埼玉県を合わせたぐらいの広さ(近畿で言えば、京都府と大阪府と奈良県をあわせたぐらいの広さ)になります。
そのため、遠くから通ってくる児童生徒のために寄宿舎があります。

本校は、昨年度に「特別支援学校のセンター的機能充実のための中心的な役割を担う学校(肢体不自由教育)」の指定を受け、運動発達に課題を持つ児童生徒にかかわる先生をはじめとする様々な方々を支えるべく、様々な研修会の実施、専門的な取り組みの紹介などをしています。
その取り組みの中で、昨年夏に「第3回北海道肢体不自由教育専門性向上セミナー」を開催し、全道はもとより、津軽海峡を越えて参加された方もいらっしゃいました。
セミナーでは、このコーナーの執筆者でもあった東京都立港特別支援学校の川上康則先生に講師として講演していただき、とても充実した研修会になりました。
川上先生にはその後も折にふれ、ご教示いただいています。僕と同年齢で同感できる部分が多く、また、とても分かりやすく説明されておられるので、いつも何かを考える際の礎にさせていただいています。今後、この稿を進めていく上でも、何度かお名前を出せていただくことになりそうです。

本校は、自立活動教諭が2人いたり、医療的ケアのための看護師が3人配置されたり、様々な人たちとの接点があります。
校外にも、医療機関、福祉サービス事業所、相談機関など、本校の児童生徒を支えるたくさんの人たちがいます。また、近隣の小中学校との連携や、2つの保育園へ定期的に訪問相談にも行っています。

本校のコーディネーターは、校内外のたくさんの人たちとより良くつながるお手伝いをしています。僕は本校に5人いるコーディネーターのひとりです。

遊佐 理(ゆさ おさむ)

北海道真駒内養護学校 教諭
特別支援教育コーディネーターになって3年目。特別支援教育のプロフェッショナルとして、笑顔で人と人とをつなぐことを目指して頑張っています。

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