2009.03.31
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

本当は恥ずかしがり屋さん?  卒業式を終えて

東京都 栄養教諭 宮鍋 和子

 時折激しい雨の降る中、6年生が卒業していきました。
練習にも気が入らず、「もっと、気持ちを込めてしゃべれないのか!」と、なんどもだめ出しを出された門出の言葉。本番には、聞いている私たちもじんわりと涙ぐむほど。
「練習の時は、目も上げなかった○○君も、今日は、しっかりした態度だったよね」
「今年の6年生は、ちょっと、恥ずかしがり屋さんが多かったのかな?」と思うと、なんとなく、いつもふざけていた態度にも納得が。卒業式まで、気付かなくてごめんなさいね。

「泣けるということは、それだけ真剣に生活してきたということ」、前日、校長先生からそんな言葉があったばかり。真っ先に涙ぐんだのが、いつも先生とバトルを繰り返していたメンバー。担任の先生も大変だったけれど、あなたたちも、一生懸命だったんだね。ちょっと、ホッとする一瞬でした。

 本校は、多くの子供が私立に進学します。学区内の中学校に進む児童も多く、クラスのメンバーはほとんどバラバラに。新しい学校で、新しい友達との生活が待っています。
この子達が、中学に進み、高校に進み、どんなことを学び、身につけていくのか。これまでの12年間。これからの何十年。学校給食を通して、どんな働きかけができたのか。その答えは、まだまだ遠い未来にならなくてはわかりません。しかし、願わくば、みんな、どんなことがあっても元気にすごしてほしいものです。

明日から4月。また、新しい年度がスタートします。
職員の異動が多い学校では、きっと、バタバタとした日々が続くことでしょう。
とは言え、直、1年生も入学してきます。
3月31日 今日は、私たちの修了式。一緒に戦って?きた仲間との別れを惜しみ、気持ちの切り替えをしっかりとして、新しい年度に向かってがんばりたいと思います。

先生方、1年間お疲れ様でした。明日からまた、一緒にがんばりましょうね。
DSC02756.jpg

宮鍋 和子(みやなべ かずこ)

東京都 栄養教諭
定時制高校、聾学校(高・専)、中学校と勤務し、2007年春より小学校に勤務することになりました。学校給食を通して、子どもたちと一緒に、成長できたらと思います。

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop