2009.03.26
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母の千里眼

横浜サイエンスフロンティア高校 生徒支援センター主任 植草 透公

「昨夜、お前が白衣を着て大学の廊下を歩いている夢をみたよ。」
大学入試で良い結果が得られずに自信を失っている私に向かって母は言った。
「だから、そのまま勉強を続ければいいんだよ。」

私の母(もうすでに他界しましたが)は幼少の頃に左目の視力を失い右目も強度の弱視で、ほとんど物が見えませんでしたが、不思議で変わった能力を持っていました。

たとえば、家族や親戚、知人の電話番号を音で記憶していて(ピポパっていうあの音です)電話をかけることができました。その他にも、手触りだけで紙幣を区別したり包丁を持って料理したりするなど、人を頼ることなく生活するために身につけた特殊能力が沢山ありました。

YSFHの生徒は実験等で白衣を着用します。そして、サイエンスイマージョンキャンプ(英語で科学実験を行う集中研修)などでは、英語教師の私も白衣を着て授業をすることがあります。先日、サイズ合わせのために試着していたら、母の言葉を思い出しました。

「そのまま勉強を続ければいいんだよ」

恐らく、母が夢で見た「大学」の建物はYSFHの校舎だったのだと、私は思っています。

上:白衣を着てみました
中:交流センターの展示物
下:正面から見たYSFH



横浜サイエンスフロンティア高校ホームページ
http://www.city.yokohama.jp/me/kyoiku/sidou2/koukou/sfh/
【関連記事】実践の場から:地域が取り組む教育改革
http://www.manabinoba.com/index.cfm/6,10248,14,1,html
s-hakui.jpgs-kouryuu.jpgs-kousha.jpg

植草 透公(うえくさ ゆきまさ)

横浜サイエンスフロンティア高校 生徒支援センター主任
平成21年4月に開校する横浜サイエンスフロンティア高校(YSFH)の開設準備を担当しています。

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