教育エッセイ

教育つれづれ日誌

2009.02.27
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笑顔

津田塾大学　国際関係学科４年　おおうみ のぼる

TAの仕事も、５日間連続ともなると結構堪えました。
とはいえ、働くとはこういうこと。
倒れている暇はありません。

★　★　★

けれど今週は、他の用事も手一杯でした。
夕方からの塾もこれまで通りあり
受験生からの報告に一喜一憂したり
卒業者の掲示を確認しに学校へ行ったり
文芸サークルの話し合いがあったり
飼い犬が死んだりと
本当に目が回る思いでした。

★　★　★

勤め先の中学校では、２～４限に働いています。
職員会議で先生方と関わることはありません。
登下校する生徒との接触もありません。
実習生とも違う立場にあるので、生徒も近寄りにくそうです。
私自身、生徒や先生の名前も覚えられない状況。
学校に、なかなか馴染めずにいました。
そこへきてこの気忙しさ。
身も心もずーんと沈みました。

★　★　★

そんな私を救ってくれたのは、やっぱり生徒でした。
ある日、仕事を終え、学校の裏道を足早に歩いていました。
すると
「あ、○○先生だ！」
という声。
見ると、学校の上階から、一人の少年が手を振っています。
しかも満面の笑顔です。
ただそれだけのことに、私は震えるような思いでした。

★　★　★

「自分の名前を覚えてくれている生徒がいる」
これは、とても大きな励みです。
結局のところ
私は生徒の笑顔を見られるだけで生きていけるのです。

おおうみ のぼる（おおうみ のぼる）

津田塾大学　国際関係学科４年
2005年4月、自転車サークル「なかよしさいくる」に入会。同年6月、文芸サークル「無知の知」を創設、現会長。 書くことに自分勝手な塾講師。

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