2008.12.31
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年賀状大改革元年

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長 野村 泰介

生徒から年賀状を受け取ることが年々少なくなっているような気がします。私が高校生の頃には好き嫌いを置いといても(!)担任の先生には出していたのですが・・・。

私の分析するところ、年賀状離れの原因は3つありました。ひとつは言うまでもなく、メールの普及ですね。「アケオメ・コトヨロ」文化全盛!!そりゃ、郵便局の年賀ハガキ街頭販売の人も増えるわけですよ。若い人がとにかく年賀状を出さない!!

2つめの原因は、個人情報の扱いの厳重化です。私が高校生の頃(といっても15年ほど前ですが)、全校生徒と全教職員の住所録が全員に配布されていました。ところが、現在は個人情報の問題で、このような住所録を配ることは不可能であるばかりでなく、作成するのにも後ろめたさを感じてしまう雰囲気です(言い過ぎか??)。年賀状を出そうと思ったら、出したい人に直接「住所教えて!」と聞かなければならないのです。私も自宅住所はたとえクラスの生徒にも原則公開していないので、生徒の側からしてみればわざわざ担任に住所なんか聞きませんよね。実際「年賀状出したいので住所教えてください!」と聞いてくる生徒は30人にひとりかふたりくらいでしょうか?

3つめの原因は、年賀状がつまらなくなったこと。デジカメ・パソコン・カラープリンタの普及で個性のない年賀状が増えました。宛名書きもほとんどの人が機械任せです。以前ほど年賀状作成に労力がかからないことが没個性年賀状の大量生産につながっているのでしょうか?かくいう私も、宛名こそ手書きですが、「デジカメ・パソコン・カラープリンタ」という三種の神器を乱用してつまらん年賀状を作ってきました・・・。

そこで今年は私の中で「年賀状大改革」を断行しました。ヘタクソでもいいから自分にしか作れない年賀状にしようと!お年玉クジの当選発表後、ハズレになっても捨てられない(捨てにくい?)年賀状にしようと!

宛名は従来どおり手書きですが、裏面も今年は手書きにこだわります。すべての人に直筆のものを!というのが理想なのですが、それは時間的に無理なので、1枚マザーを手書きで製作し、それをスキャンしたのちにプリンタで印刷してみます。三種の神器のうち2つまでを使ってしまいましたが、それでもハートのこもった年賀状に近づけたと思います。

この試み、1年こっきりで終わってしまっても格好悪いので、親しい人には「干支一回り分、12年は続けるから」と大口をたたいて自分を追い詰めています。「年賀状大改革元年」、はたして周囲の反応はどのようなものになるか?楽しみです。

野村 泰介(のむら たいすけ)

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長
今年創立125年の女子校の広報を担当しています。岡山市内唯一の女子校として、その特色をアピールできればと思います。

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