2008.11.17
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言葉ってむずかしいな。その一言が関係をどう変えるのか?

明石市立王子小学校 主幹教諭 原田 幸俊

先日、帰宅すると妻が良いんだけど、誰かに言わないと腹が立つと言いながら話し始めました。よっぽど腹に据えかねたのでしょうか?それは、電話での勧誘の方とのやりとりでのできごとのようです。
 「インターネットの光ファイバーはもう引かれていますか?」
 「はい、○○ですでに引いています」
 「そうですか、当社の光は他の会社よりこれこれの点ですぐれていまして・・・」
 「いまなら2ヶ月無料でお得です・・。」
 「私よくわかりませんので・・・・」
 「そうですか、よくわかる方と変わっていただけませんか?」
 「結構です(>_<)怒り」
  ガチャン・・・・ほんと馬鹿にしてる!!
よくわかる方と変わっていただけませんか・・この一言が妻を憤慨させたのです。

担当者にしてみれば、詳しい人間と話して営業成績を上げるべくそのような発言をされたのかな?と善意に考えるのですが、妻にしてみれば決定的な一言でした。

 私は、学校でも電話のそばに座っているのですが、若い先生方の保護者とのやりとりを聞いているとき時折おいおいそれじゃ貴方の真意は伝わらないよ。と思うことがあります。
同じことを伝えても保護者への何気ない一言が、保護者の理解を得られる言い方になったり、保護者を憤慨させてしまう言葉にもなりうるのです。教師は、サービス業ではありません。なにも保護者の言われることを全てごもっともと聞く必要はないのです。されど、保護者の気持ちになって考えることがたいせつなのです。自分の側からの視点だけでものを言うのではなく、保護者の思いや願いを考慮に入れていくことが必要なのです。

 それともう一つ付け加えれば、子どもにとってどうしていくことがいいのかと言うことを保護者とともに考えていこうという思いを持って話せば、自ずとどのような一言が適切なのかが見えてくると思います。
 自分もこれまでしまったと思ったことはたくさんありましたので、一言の重みを考えながら発言していきたいなと思っています。

原田 幸俊(はらだ ゆきとし)

明石市立王子小学校 主幹教諭
小学校の低学年の教育に関心があり、細々と研究を続けています。特に生活科や幼少の連携について興味があります。韓国の教育についても低学年教育はいろいろ共通点が多く興味を持っています。

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