2008.10.20
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100人の教育実習生がやってきた。

明石市立王子小学校 主幹教諭 原田 幸俊

10月14日から4週間の日程で本校では、実地教育Ⅲという教育実習が始まった。兵庫教育大学の教育実習のカリュキュラムの一貫の実習科目です。私たちの頃、教育実習と呼ばれていたものをイメージしていただければいいかなと思います。各クラスに7名程度の実習生が配属され4週間教師を目指して実習に励みます。このメンバーは、実は実地教育Ⅴというカリュキュラムで春から年間で60時間程度大学の授業の合間を縫って、教壇にたっている教師の姿の裏側にある普段の職務をサポートしたり、学校行事を1年間観察したりと4週間の実習では得られない部分を少しでも学ぶために本校にはつねに来校していますが、それでも4週間の本格的な実習となると緊張するようです。児童との対面式では代表が決意を新たにしていました。
 子どもたちはというとやはり若い教師の卵たちに大いに刺激を受けています。とてもうれしそうに実習生と遊んだり、掃除をしたりと普段見せない姿が見られます。お世辞にも授業力があるとはいえない授業でもとても生き生きと授業が展開されていきます。
 ただ、実習生たちは2週目辺りからこの子どもへの関わり方や指導案の書き方、実際の授業といろいろなところでつまずき大いに悩むことになります。それは、当然のことなのですが彼らにしてみれば大きな壁ともいえるのです。この悩みが彼らを成長させます。しんどいこともあるでしょうが、それはまた子どもたちの関わりの中でだんだんと解消されていくのです。なかには、解消されずに4週間を終える学生もいますが、そこで持った問題意識、悩みが教師への第1歩なのだろうなと思います。
 私の場合も日々悩みの連続ですし、特に若い頃持った問題意識は今も持ち続けています。それは、大切なことだと思います。そんなわけで実習生のみなさんには大いに悩みとともに子どもたちとの関わりを深めてほしいと思います。

原田 幸俊(はらだ ゆきとし)

明石市立王子小学校 主幹教諭
小学校の低学年の教育に関心があり、細々と研究を続けています。特に生活科や幼少の連携について興味があります。韓国の教育についても低学年教育はいろいろ共通点が多く興味を持っています。

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