2008.09.08
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

腑に落ちて(納得して)学びを深める

明石市立王子小学校 主幹教諭 原田 幸俊

なんてタイトルを書くと堅苦しいのですが、頭では理解していても未だに自分自身がしっくりいかない話があるのです。

 話は10年ほど前にさかのぼります。文部科学省の海外派遣短期研修でオーストラリアに派遣されたときの話です。シドニーのとある公園を歩いていたとき大きな渦がまいている池? のようなものがあり、それを見ながら北半球と南半球では渦の巻き方が違う。つまり右巻きと左巻きでそれは、台風なんかの渦の巻き方と同じなんだよ。そして、地球の自転の影響だというのです。そのときは、自分のイメージの中で地球の外に持って行ってイメージしたとき北半球は反時計回り、南半球は時計回りかなんてへんな納得をしたものです。実際台風の画像を見ているとそんな感じですからね。

 そこからが、私の悪い癖でしょうね。ホテルの流しでやってみたのです。左回りだ? あれ。公園のはどっちだったのかな?? もう自信がなくなってしまいました。日本に戻るとまたお風呂の栓を抜いてやっていました。左回りの渦(反時計回り)この時点でもうオーストラリアでのことが自信がなくなっているのです。オーストラリアの渦はどっちやったかな? 右? 左? どっちだったなんて、確信が持てていないのですね。

 時は過ぎ幸か不幸か2回もオーストラリアに行く機会があったのですが、2度とも忘れていればいいものを顔を洗っているときに思い出すのです。変ですね。やっぱり左(反時計回り)だ。そうか? な? なんて思いながら、また帰ってきてしまうのです。ダメですね。

 それで思いだしたように日本でやってみます。すると我が家の流しは反時計回りなのです。あれ、オーストラリアは、時計回りだったのかな。自分の記憶違いか?・・でも納得できません。そこでインターネットで調べてみることに
http://www.w-sangyo.co.jp/column/column_0307.html
 パニックになりました。自分の納得している論理と違うのです。自分は勝手に最初に書いたように地球の自転を上から眺めたとき、北半球は反時計回り、南半球は時計回りに見えるだからだろうそれて同じ方向に渦が巻く(これも少し自分勝手な理屈なのですが)。と納得させて気持ちを落ち着かせていたのですが。全く逆の結論。わからなくなりました。
 腑に落ちません!! もう少し調べると両方色々書いてあるのです。
http://funky.pos.to/teachers/jikken1.htm
http://www.rikagaku.info/faq/tornade000728/
一番後に紹介したページがどうも正解のようです。つまり、地球の自転によるコリオリの力の影響を受けて、北半球では反時計回り、南半球では時計回りの渦を巻く。でも、その力は小さく水道の蛇口、容器の形状、排水溝の形状そんな影響の方が強いので理論通りにはなかなかならないということのようです。

 腑に落ちないことで、私はずいぶん調べましたし考えました。そのことで学びを深めたような気がします。でも実はまだ腑に落ちていないのですが・・・(^o^)。やっぱり、実験で目の前で見てないとイメージ化しないですからね。もう1回、南半球に行かないといけないのでしょうかね。ま、無理でしょうけどね。

原田 幸俊(はらだ ゆきとし)

明石市立王子小学校 主幹教諭
小学校の低学年の教育に関心があり、細々と研究を続けています。特に生活科や幼少の連携について興味があります。韓国の教育についても低学年教育はいろいろ共通点が多く興味を持っています。

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop