2008.09.10
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「生徒第一」と「山陽ファミリー」

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長 野村 泰介

先日、学園全体(幼稚園、中学、高校、短大、大学)の教職員が集まった研修会が行われました。全体講演会の中で講師の方が「これからの私学の生き残りは教職員がひとつになることです。」
この一言、一見当たり前のことに思えますが、ドンと私たちの胸に響きました。

一般的に先生という人種はムツカシイ人が多いもので、(私もそう見られてるかも知れませんが・・・)良く言えば個性豊かな人の集まりなのですが、なかなか集団として「一枚岩」にはなりにくいものなのです。

講師の方は続けます。「先生方も人間ですから、好き嫌いもあるでしょう。主義主張の違いもあるでしょう。でも、そのようなことは一度おいておいて、共通の目標でひとつになってはどうでしょうか?」

共通の目標ですか?何なのでしょう・・・。しばらく間をおいた後に講師の方は力を込めて、
「――生徒のため。 あなた方は先生なのです。生徒のために良いと思うことをしてください。その大きな目標達成のために、人間的好き嫌いや主義主張の違いにはフタをしてください。」


私たちの学校には古くから教職員の間に「生徒第一」という言葉が受けつがれています。

1960年代から80年代まで山陽学園の学園長を務めた上代 晧三(かじろ こうぞう)は1984年に定めた『山陽学園教育憲章』第3条で「山陽学園の進むべき道は、いわゆる規格化教育によって人間性を軽視しようとする傾向に抗して、独創と自由と自立とによる人類永遠の繁栄を希求するところにある。これこそ、『生徒第一』を呼び続けられた上代淑先生の叡智にほかならない。」とし、続く4条では「長、学長は、何よりもまず教職員、学生、生徒、園児等の僕であろうとする謙虚さを身をもって示すよう心掛けるべきである。そのために、常に深く神の声を聴きながら研鑽に努め、自らの学徳を高めなければならない。これが、学園内外の信頼のきずなをさらに強固にする根本である。」としています。

それと前後して、校長が私にこのような話をしました。「あなたたち担任の先生は全力で生徒たちを守ってあげてください。学年主任の先生はあなたたち担任の先生を全力でフォローします。その主任の先生たちの行動に全責任を負うのが校長である私です。私たち山陽学園の教職員はみなファミリーなのですよ。」

「山陽ファミリー」、この信頼感こそ、「一枚岩」になるための原点なのです。小さな違いは捨てて、日々、「生徒第一」を心がけていきたいと思います。


写真は、生徒たちのバンドのサポートメンバーで参加することになってしまって教室で必死にギターの練習している私・・・。
File1.jpg

野村 泰介(のむら たいすけ)

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長
今年創立125年の女子校の広報を担当しています。岡山市内唯一の女子校として、その特色をアピールできればと思います。

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