2008.09.03
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

恩師との再会

株式会社内田洋行 教育総合研究所 山田 智之

今週から全国的に2学期が始まりましたね。
夏休み気分を引っ張っている・・・というわけではないのですが、前回に引き続き、先月夏休みを頂いていた時の話をもうひとつだけ書かせてください。

最近、こんな本が出版されました。
なつかしの理科室―今でも手に入る理科教材154
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4757215282/
当社が今でも扱っている理科教材をコミカルに紹介している本です。

著者の高井ジロルさんは、NewEducationExpoに来場頂いたのがきっかけで本書の企画をされたらしいのです。
その話を聞いて、私が中学時代に教頭先生だったM先生を思い出しました。

M先生は当時、私のクラスの理科を担当されていました。
私自身、理科(特に生物分野)が好きでしたので、夏休みの自由研究は3年間植物の研究をしていました。M先生には確か、2年~3年の研究を見て頂いたと記憶しています。紆余曲折ありまして、その後私は文系の道を歩むのですが・・・。

話が逸れてしまいましたが、私が内田洋行に入社した翌年、NewEducationExpoでM先生とお会いする機会がありました。当時EXPO事務局をしていて、講師リストに先生の名前を見つけてびっくり。地元の科学館の館長をされているとのことでしたので、当日早速ご挨拶し、いつか帰省したら伺いますという約束をしたのでした。

その後、地元に帰省するたびに気になってはいたのですが、お会いできないまま3年経ってしまいました。今回、「なつかしの理科室」出版のタイミングが帰省の直前でしたので、これはM先生にお会いして、直接献本せねば、と。
ただ残念なことに、M先生は昨年度で定年退職されていたようで、連絡の取りようがなく困っていました。そこで、懇意にさせて頂いている地元の先生に伺ったところ、M先生は今でも科学館に来ているらしいという情報を頂くことができました。

帰省当日、ダメもとで・・・と思って科学館に行ったところ、なんと偶然その日は講演でいらっしゃり、お会いすることができたのです。
他に来客があり、私はアポなしだったにもかかわらず、15分ほどお時間を頂き、近況報告をすると共に、科学館の最近の利用状況について教えて頂きました。
平成16年の開館から4年が経ちましたが、今でも年間25万人程度の入館者があるそうです。駅前にある、という立地の良さを差し引いても、地方の科学館が横浜や福岡の科学館と同等の入館者数を維持しているのはすごいですよね。

この日も「夏休み自由研究相談コーナー」が設けられていたり、各種講座・体験講座が開かれていたりと、親子で科学に親しめるような工夫が随所に見られました。
職員の方の並々ならぬ努力が、入館者数にも現れているのだと思います。
博物館に関係する案件は担当したことがないのですが、どうすれば市民にもっと利用されるか、学校の年間カリキュラムと連携した講座の展開、など、博物館施設の運用の研究も面白いですね、という会話をして失礼してきた次第です。

こうして社会に出て、かつての恩師と仕事の話ができるとは思ってもいませんでした。本当に幸運なことだと思います。
今回、再会のきっかけは一冊の本でしたが、これを機にまた科学館に足を運んでみようと思っています。ひょっとしたら、何かしらご一緒できるかもしれませんしね。

参考リンク:
静岡科学館る・く・る http://www.rukuru.jp/

---
私の中学の卒業アルバム(写真)には、M先生からのメッセージが大きな字で残っています。曰く、「夢をもてでっかい夢をもて!その夢が自分の人生を創り出す。がんばれ!」
rukuru_s.jpg

山田 智之(やまだ ともゆき)

株式会社内田洋行 教育総合研究所
教育の情報化が進められていた99年~を学生時代として過ごしました。「先生をサポートする仕事をしたい」と思い、内田洋行に入社。現在は受託事業、共同研究プロジェクトなどを担当しています。

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop