2008.08.11
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にこにこ忍者の大先生の夏休みの宿題を語る!?

明石市立王子小学校 主幹教諭 原田 幸俊

「にこにこ忍者の大先生て何者?」う~んそれは、詳しくは今度語ることにしますが、私が10年来使用してきているキャラクターと言えばいいのでしょうか。私が低学年で算数の授業をするときによく登場するのがこの「にこにこ忍者」と「いがいが忍者」なんです。いつか「にこにこ忍者のたし算しゅぎょう」とか「にこにこ忍者の算数教室」なんて本が出せたらいいな。なんて思っています。子どもたちがにこにこ忍者ならその先生は大先生なのです。だから担任を持っているときはよくそう呼ばれました。ちなみに今は、スーパー原田マンと1,2年生は呼んでくれています。なぜそう呼ばれるのか低学年ならではの発達段階とも関わっているのですが、そんなこんなも別の機会にゆっくりお話しできればと思います。

 前置きが長くなりましたが、夏休みも半分が過ぎそろそろ宿題が気になっている子がいるのではないでしょうか?私自身の子ども時代はというとおおらかな時代だったのか?親がほったらかしだったのか1週間前になって焦ったり、前の日に夜遅くまでやっていたりといったあまり自慢できる状態ではなかったのかなと思います。その分夏休みは、いつも海で毎日泳いだり、セミ取りに明け暮れたりと実に健康的(^^)/な生活を送っていたように思います。

 またまた、脱線しましたが、宿題、特に自由研究とか感想文、ポスターといった普段でない長期の休みならではの宿題がでて、のんびり構えていたらそろそろお尻に火がついて、親御さんにSOSなんて事態になってきます。その際親が手を出していいものやらと戸惑う場面があるのではないでしょうか?結論から言えば親子共同作業があってもいいのではないでしょうか。もちろん、親が全部やってこれって自分でやったの??なんてポスターが提出されることがありますがそれはだめですよね。つまり、親がアドバイスをする、資料集めを手伝う、など普段教師がやっていることをやっていただくことによって、親子の絆も深まるし、お父さん、お母さんの偉大さにも気づく、ということになるのではないでしょうか。

 にこにこ忍者の大先生が、自分の子どもとやった宿題奮闘記を2つばかり紹介します。「さくら道」という本だったか旧国鉄バスの車掌の佐藤さんが、「太平洋と日本海を桜で結ぶ」という夢を実現しようと、名古屋市から金沢市までを結ぶ名金急行線の路線沿いに、桜を植え続けた話の本の感想文を書くため、実際に能登から始まりそのルートを親子でドライブしました。その話を絡めながら感想文に子どもが仕上げました。親子でいいできと思ったし、何よりも1冊の本を通して旅の中で絆が深まったような気がしました。(結果は、校内選考で見事落選!)もう一つは、わさび、からしなどの身近な食品の防かび効果の自由研究やダンゴムシの観察記録なんてものにも取り組みました。もちろん子どもがやったんですよ。でもまとめ方を見ているとどうも上手くいかない。ここで大先生の登場です。予想・実験・結果・考察と筋道をアドバイス、仕上がりは上々でした。(こちらは地域の科学コンクール見事2年連続入賞!!)

夏休みは、親にとっては早く学校が始まってほしいなんて本音も聞こえてきますが、宿題は一例ですが、いろいろな機会を捉えて普段なかなか出来ない親子で何かに夢中で取り組む、そんな暑い季節にしてください。

原田 幸俊(はらだ ゆきとし)

明石市立王子小学校 主幹教諭
小学校の低学年の教育に関心があり、細々と研究を続けています。特に生活科や幼少の連携について興味があります。韓国の教育についても低学年教育はいろいろ共通点が多く興味を持っています。

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