2008.07.28
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全教員がかかわり、子どもと一体となって大遠泳に挑戦する臨海合宿

明石市立王子小学校 主幹教諭 原田 幸俊

 前に臨海合宿に向けて放課後水泳をしていることを少し書きましたが、7月20日(日)~22日(火)にかけて本校の特別活動(体験活動)のもっとも大きな行事の一つである臨海合宿が行われました。日本海側の浜坂市の西側に位置する新温泉町の諸寄海岸と塩谷海岸で3日間の訓練と総仕上げとしての650メートルの大遠泳を行いました。

 「附属小学校の臨海合宿とは,子どもと教師が一体となって大遠泳に挑戦し,課題を克服していく中でやり遂げた感動を味わうことをねらった本校ならではの特別活動です。
 臨海合宿は6年間の本校体育科水泳学習の最終目標に位置づけています。克服的要素の強い体験活動として大きな教育価値をもっています。この臨海合宿へ向けて,子どもたちは水泳の授業以外にも,業前ランニングや放課後水泳を行ってきました。教員自身も子どもたちが下校後,プールで隊列を組み,水泳訓練を行って遠泳に望みます。自己の泳力はもちろん指導力の向上をはかることを大切にしてきました。これはひとえに子どもと共に海での大遠泳を安全に成功させるためのものです。
 ここに,全教員が子どもと一体となって,大遠泳を通して感動を味わう本校ならではの大きな教育価値が生まれます。」

と、本校のHPでも解説していますが、ほぼ全員の教員が引率していきます。6年と一部の教員の引率ではなくてです。子どもたちを6つの班に分けて大遠泳まで子どもたちの力に応じて全教員がかかわり全員完泳めざして頑張ります。大遠泳は2回に分けて諸寄の浜から塩谷の浜まで650メートル(今年はルートをさわったので850メートル??)を先生たちも泳ぎます。プールでは25メートルがやっとだった子どもたちがゴールした瞬間、満面の笑顔でやりきった成就感を体全体であらわすとき、子どもたち同士が声を掛け合って一体となっていくとき、そんな瞬間がみられることが教師としてというか、一緒に完泳をめざしたものとして本当の感動となって私たちの胸に迫ってきます。

 私たちの親の世代は、海辺の学校ではふつうに行われていた同様の行事が、今は多くの学校でとりやめています。それは、安全上の問題や教育課程上の事情…さまざまな要素があることと思います。本校でもこの行事を成功させるために万全の計画を立てて実施しています。例えば、隊列の組み方、コースロープ、ライフセーバー、地元の方の綿密な打ち合わせ・・・。いろいろな方の支えがあって今も続けられています。このことは忘れてはいけないことだと思っています。
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原田 幸俊(はらだ ゆきとし)

明石市立王子小学校 主幹教諭
小学校の低学年の教育に関心があり、細々と研究を続けています。特に生活科や幼少の連携について興味があります。韓国の教育についても低学年教育はいろいろ共通点が多く興味を持っています。

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