教育エッセイ

教育つれづれ日誌

2008.07.04
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講師のお仕事

津田塾大学　国際関係学科４年　おおうみ のぼる

塾の役割ってなんでしょう？
実習校の先生に
「塾は成績だけ上げればいいから」
というようなことを言われ、気になっていたのです。

★　★　★

講師歴４年目を迎えましたが、私はこれまで
「成績を上げる」
という目標を意識したことが実はあまりありません。
モットーとしてきたことは
『生徒をいかにやる気にさせるか』
でした。

★　★　★

【生徒が「やる気」になるまで（私の理想図）】
とりあえず勉強しに塾に来る
→意欲が高まる（周囲からの働きかけなどによる）
→意欲的に勉強しはじめる
→模試など受ける
……→良い結果がでる。自信がつく。勉強が楽しくなる！

結果が悪くても
「でもこの前勉強したこの問題はできてるから」
と、フォローも欠かしません。
時には厳しく叱ったり褒めたりして
人間関係を作っていくのです。
『成績を上げるだけ』という認識ではありませんでした。

★　★　★

しかし、実習以降、色々考えてみると
『やっぱり塾の役割は、成績を上げること』
なのでした。
それは、塾が「成績を上げる商売だから」というよりも
成績アップが「生徒に自信を与える最大のチャンスだから」です。

生徒Ａ「先生、聞いてよ聞いてよ！　
　　　　英語のテスト、95点だったんだよ！」
生徒Ｂ「先生、単語だけはきっと満点だよ！　自信ある！」

などと話す生徒の笑顔が、私は単純に好きなのです。

★　★　★

テスト週間が終わり、夏期講習が目前に迫っています。

おおうみ のぼる（おおうみ のぼる）

津田塾大学　国際関係学科４年
2005年4月、自転車サークル「なかよしさいくる」に入会。同年6月、文芸サークル「無知の知」を創設、現会長。 書くことに自分勝手な塾講師。

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