2008.07.02
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広がれ!岡山の歌宝 後編

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長 野村 泰介

前回の続きです。

 岡山市歌のブラスバンドバージョンの編曲は、なんと無償で市内在住のプロの方にお願いすることに成功。これも放送部員たちの力ですかね。演奏と歌も吹奏楽部と音楽科生徒(山陽女子高校には普通科の他に音楽を専門に学ぶ音楽科があります)の全面協力で、実現に一歩近づきました。

 ここまで来たら、歌を手紙を送ってくれた方だけに聴かせるのはもったいないです。そこで「岡山市歌復活披露コンサート」を学校で開催することにしました。企画から段取り、当日の司会まですべて放送部員が考えます。

 私は広報の仕事をしていることもあり、この動きを知り合いの新聞記者に話したところ、早速記事にしていただきました。

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山陽新聞社ホームページ( http://www.sanyo.oni.co.jp/ )から
「山陽女子高放送部、岡山市歌の復活取り組む(2008年5月23日)」でサイト内検索する
と記事が出てきます。
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 1通の手紙から9ヶ月。話はどんどん大きくなってきました。新聞に掲載されてから学校には連日、「歌を知っている」「ぜひ、コンサートを聴きに行きたい」という問い合わせが舞い込んできました。この反響の大きさに驚くと同時に益々気合の入る放送部員たち。「広がれ!岡山の歌宝(かほう)」というキャッチフレーズも考え、コンサート本番を待つばかり。

 そしてやってきた6月1日(日)本番の日。手紙を送ってくれた方、新聞を見て足を運んでくれた方、地域の歴史を研究している大学教授、岡山市役所の方、国会議員の秘書の方、そして多数の報道関係者が見守る中、「岡山市歌復活披露コンサート」は幕を開けました。

 吹奏楽部の演奏、音楽科有志の歌声は4階の音楽室から大きく響き渡りました。最後は参加者全員での大合唱。そして放送部員は「このコンサートを期に遠い過去の歴史に埋もれた私たち故郷の宝の歌、『岡山市歌』にふたたび光が当たることを切に願っています。」と締めくくりました。

 大成功のコンサート。手紙をくれた方の嬉しそうな表情が今でも忘れられません。そして生徒たちの持っているエネルギーの大きさに改めて驚かされました。

 その後、放送部員たちは「岡山市歌」復活の9ヶ月を8分間のテレビドキュメント番組に構成し、岡山県高校放送コンテストに出品したところ、なんと優勝。7月下旬に東京で行われるNHK杯全国高校放送コンテストに出場することになりました。 がんばれ!!放送部員たち!!
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野村 泰介(のむら たいすけ)

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長
今年創立125年の女子校の広報を担当しています。岡山市内唯一の女子校として、その特色をアピールできればと思います。

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