2008.06.18
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広がれ!岡山の歌宝 前編

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長 野村 泰介

 昨年9月、私が顧問をしていた放送部に一通の手紙が送られてきました。送り主は末期ガンと闘う82歳の方。

「今から70年以上前、岡山市には岡山市歌という歌がありました。私が小さいころはよく歌われていたが、戦争がはじまっていつのまにか岡山市歌は消えてしまいました。歴史に埋もれさせてしまうにはあまりに惜しい歌です。放送部の力でぜひ、岡山市歌を復活させてください。」という内容です。

 放送部では昨年より、岡山市役所から広報CMの制作を依頼され、岡山ローカルのテレビやラジオ、街頭ビジョンなどでその映像が流されています。その映像を見てお手紙を送って来られたそうです。

 なんとかこの方の願いを叶えてあげたい!そんな一心で立ち上がった放送部員。「岡山市歌復活プロジェクト」がはじまりました。

 まず「岡山市歌」とは何か?というところから調べることにしました。様々な調査を重ねるうちに、歌は1930年、岡山で「陸軍特別大演習」が行われるのを契機に、当時の岡山市が制定したものであることがわかりました。

 かなり古い歌。市歌を録音したレコードなども当時出版されていたらしいですが、手に入りません。復活の手がかりとなるのは古い市史(1936年版)に掲載されていた歌詞と旋律が書かれた楽譜のみです。前途多難な予感・・・

 しかし、せっかくだから手紙をくれた方に生演奏で復活させた市歌を聞かせてあげたい!そこで「曲をブラスバンドバージョンに編曲して、それをバックに私たちで合唱しよう!」という大きなことにチャレンジしてみることにしました。

 でも誰が編曲するのですか???誰が演奏するのですか???誰が歌うのですか???

 実現には解決すべき問題が山積みです。彼女たちに出来るのでしょうか?

 続きは次回のお楽しみ!!   つづく
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野村 泰介(のむら たいすけ)

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長
今年創立125年の女子校の広報を担当しています。岡山市内唯一の女子校として、その特色をアピールできればと思います。

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