2010.01.20
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実は・・・好きなんです・・・

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長 野村 泰介

書店の写真集のコーナーが好きです。雄大な自然、可愛い動物、セクシーな女性・・といったものが定番モノですが、最近、幅をきかせているのが「工場」「団地」「廃墟」。はたまた「高架下建築」「高速道路ジャンクション」という分野まで!!「高度成長」系とでも言うのでしょうか?ほとんどが戦後日本の成長を支えた構造物が主役です。(「廃墟」も高度成長期やバブル期の忘れ形見のようなものがウケているようです。)

カミングアウトします。実は・・・好きなんです・・・!!!それもブームになるずっと前から。

でも今までは中々声を大にして言うことができませんでした。「なんでこんなん好きなの?」と言われてしまうのが怖かったのです。

趣味というのは自分のアイデンティティのひとつだと思うのです。ですからそれを否定されることは人格を否定するに等しい行為。それがマイナーであればあるほど傷は拡がります。

実はブームに助けられました。書店の写真集コーナーに、ソッチ系の本が増えるたびに「お、やっと時代が俺に追いついたか!」みたいな勝手な思い込みを楽しみつつ、周囲の人に少しずつ自分の趣味の話をするようになってきました。

ここ2ヶ月ほどで、自分でも積極的に撮影を始めました。特に最近凝ってるのが工場夜景。クリスマスのイルミネーションより美しいですよ!!(笑)

岡山には水島コンビナートという大規模な工場群があります。仕事帰りに車を小一時間走らせるとそこには闇に浮かぶ工場の光、空には真っ白な排気。高台からパノラマで眺めてもよし、稼動音が聞こえるくらいに近づいてもよし。(あまり近づきすぎて工場敷地に勝手に入らないように!!)時間が経つのも忘れてファインダーをのぞきます。

最近では同好の人とマニアックなトークをしながら写真を撮ることもあります。もう一人じゃありません(笑)。

色々な趣味をお持ちのみなさま、一人より仲間がいた方がずっと楽しいですよ。勇気を出して「実は・・好きなんです・・・」言ってみてください。
そして、隣の人が「実は・・好きなんです・・・」と言ってきて、それが自分の興味・関心に合わなくても決して頭ごなしに否定しないでくださいね。
File1.jpg

野村 泰介(のむら たいすけ)

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長
今年創立125年の女子校の広報を担当しています。岡山市内唯一の女子校として、その特色をアピールできればと思います。

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