新刊『身体の探究としての自由な体育』

教師が決めた動きを一斉に身につけさせる体育を問い直し、子どもの自発性を大切に、身体やスポーツとの関わりを探究する授業を構想します。哲学に基づく理論と、低・中・高学年の9つの実践事例から、環境デザインと教師の関わり方を具体的に示す一冊です。
管理する体育から、身体を探究する体育へ
「自由」を授業の言葉として捉え直す
本書でいう自由は、好き勝手に行動することではありません。他者と互いの思いを尊重し、関係や環境から生まれる自発性に基づいて行為しながら、私たちのあり方をつくっていくことです。哲学の議論なども手がかりに、学校や体育に自由がなぜ必要なのかを考えます。
技能習得中心の体育を問い直す視点
あらかじめ決められた種目や動きを、同じ方法で身につけさせる体育では、子どもにとって運動する意味が見えにくくなります。「豊かなスポーツライフ」を将来の準備に限らず「いま・ここ」の生活として捉え、技能習得や身体活動だけに回収されない体育の可能性を探ります。
身体の探究を支える環境と教師の役割
子どもに「自由にどうぞ」と任せるだけでも、教師の想定どおりに動かすのでもない授業づくりを考えます。きっかけを置くこと、探究に伴走すること、個々の探究をつなぐ関係をつくることなど、子どもを追い越さずに「身体の探究」を支える教師のあり方がわかります。
低・中・高学年で展開する9つの実践
低学年では遊びを保障する環境、中学年では身体に焦点を当てる環境、高学年では子どもとともに体育そのものをデザインする学びを紹介。「まわる」「ける」「とぶ」、ゲームづくりや競争概念を考える活動など、学年に応じた9つの事例から授業の展開を具体的に読めます。
こんな先生におすすめ
- 一斉一律の指導や、教師による管理を中心にした体育を見直したい先生
- 運動技能を「できるようにさせる」ことに難しさを感じ、体育の意味から考え直したい先生
- 子どもの興味・関心を起点に、身体やスポーツを探究する授業を構想したい先生
目次
第1章 自由と学校と体育:自由・主体性・自発性から学校体育を問い直す。
第2章 「身体の探究」としての自由な体育:余白のあるテーマ、環境設定、教師の関わりを考える。
第3章 低学年「子どものあそびを保障する環境デザイン」
第4章 中学年「思い通りならない身体にフォーカスする環境デザイン」
第5章 高学年「体育そのものを子どもとともにデザインする」
著 :和氣 拓巳
発行:東洋館出版社
定価:紙 2,200円(税込) 電子書籍 2,156円(税込)
仕様:四六判・200ページ
文・画像提供:東洋館出版社
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