新刊『はじめての小学校体育専科―教科担任時代到来!体育の先生の仕事術―』

教科担任制の広がりにより、小学校でも体育を専門的に指導する場面が増えています。はじめて体育専科や教科担任として体育を担当することになり、「何を準備し、どこまで行えばよいのか」と戸惑う先生も多いのではないでしょうか。本書は、そうした不安に寄り添いながら、授業づくりはもちろん、行事運営や日々の業務まで、現場で役立つ具体的な工夫をわかりやすくまとめています。体育専科としての仕事に見通しを持ち、前向きに取り組みたい方におすすめの一冊です。
体育専科や体育の教科担任、体育主任を幾度となく経験し、15年間で60学級もの体育を年間指導してきた筆者が仕事の中で得た極意を、事例を交えながら具体的にお伝えします。
はじめて体育を任された先生へ。何を準備し、どう動くかがわかる一冊
中安先生より
本書では、体育専科としての基本的な役割から、一日の流れ、授業づくりの進め方、評価の考え方、行事運営や環境整備まで、現場で必要となる内容を体系的に整理しています。
特に、「授業開きまでに何を準備すればよいか」「単元を始める前にどのような確認をしておくべきか」といった、実務に直結する視点を具体的に解説しています。
また、体育専科として学級担任や学校全体とどのように関わるかといった点にも触れており、初めて体育を担当する先生が見通しを持って仕事に取り組める構成となっています。
目次
はじめに
第1章 体育専科って何?
小学校に体育専科は必要?
求められるのは専門的な教科指導と学級担任の負担軽減
校内では体育的行事の企画・運営の中心に
運動場や体育館の管理もまかされることに
体育主任業務がうまくいかないと学校全体が危機に陥ることも…
学級担任の本音は、何事もなく授業を進めてくれさえすれば十分
体育専科だからといって運動が得意である必要はない
体育専科の魅力①「多くの子供に影響を与えられる」
体育専科の魅力②「クリエイティブな仕事」
体育専科の魅力③「仕事をコントロールしやすい」
第2章 体育専科の一日の流れ
一日の始まりは天気予報の確認から
出勤したらまず着替え
本日の予定を確認し、朝の準備計画を立てる
朝、子供達が運動場から教室にもどりはじめたら準備開始
日中はいろいろな学年・学級で授業
休み時間は授業準備をしながら運動場で遊ぶ子供達の安全指導
空きコマは可能な限り職員室でできる仕事を
運動場や体育館でする仕事は長い休み時間や給食後を活用
6時間目終了後に片付け、施錠確認
必要に応じて学級担任と情報共有
今後の予定を確認
校務分掌等の必要な仕事をすませて退勤
第3章 体育専科になったらまずすべき10か条
①指導する学年や学級を確認・調整しよう
②指導する学年や学級の引き継ぎに参加しよう
③指導する学年に相談して体育用のノートを発注しよう
④時間割作成には積極的に関わろう
⑤体育だけの時間割を作ろう
⑥全学年の年間指導計画を確認して、活動場所と活動期間の見通しをもとう
⑦本年度の体育的行事(運動会・新体力テスト・プール等)の日程を確認しよう
⑧本年度中に体育で購入する予定の教具と現状の教具を確認しよう
⑨体育専科グッズをそろえよう
⑩授業開きの準備をしよう
第4章 体育の授業開きまでに指導学級の担任とこれだけは確認しておこう
配慮が必要な子供や特別支援学級から交流に来る子供は必ず確認しておこう
活動場所や持ち物等の連絡体制を確認しておこう
着替えの指導は学級担任に協力してもらおう
教室移動の仕方を確認しておこう
教室にもどす時間を確認しておこう
雨天時の対応を相談しておこう
体育係をつくってもらおう
第5章 専科が体育授業をする上での心構え
単元計画には余裕をもたせておく
「できるようにしなければならない」という考え方は捨てる
「みんなが楽しく学べるようにする」ことを前提とした授業づくりをする
体育は遊び方を学ぶ教科。体育専科は子供の遊び方をマネジメントする役割と捉える
安全が最重要。ケガが起きた時は大小に関わらず必ず学級担任に報告
子供同士のトラブルは授業時間内で終わらせる
大きなケガやトラブルは学級担任だけでなく学年主任、管理職にも報告してから保護者連絡
授業時間を守る。もし長くなってしまった時は、学級担任に一言伝える
プールが始まる6月までには子供の顔と名前を一致させたい
一番の悩みは自然との戦い
第6章 単元が始まる前に実際の活動場所で確認しておくこと
運動場や体育館における基本の集合場所を定めよう
教具を確認しよう
活動範囲を定めて地面に印をつけよう
準備・片付けの計画を立てよう
第7章 授業開きで子供たちに伝えること
「安全」と「楽しさ」が大切。安全は体だけでなく心も
楽しむのは自分だけではなく「みんなで」
時間を有効に使うための素早い静止・集合と話の聞き方
体育ノートの意味と使い方
その他、授業で起きたことに関する確認(先生への報告・服装・見学の約束・体育係等)
第8章 体育授業の基本的な1時間の流れ
①体育係が先に到着。欠席者確認、ノート並べ、場の準備
②指導単元にあわせたはじめの運動
③黒板・ホワイトボード前に集合。めあての確認
④メインの運動
⑤必要に応じて集合し再度運動
⑥片付け、まとめ(体育ノートに記入)
第9章 専科として授業する際の指導上の配慮と工夫
単元の第1時は「準備・片付けの仕方」と「安全指導」に最も時間を使おう
基本の並び方は教室の席順にしよう
チームのメンバーを固定して学習を進める時は学級担任と相談・確認しよう
くじ引きで毎回チームを変える体制にするのもあり
ビブスを使ったマネジメントで子供達のオフタスクを減らそう
少人数の活動グループを作る時は「2人か3人」など幅をもたせよう
勝敗へのこだわりは否定せず、勝敗に対する反応の仕方を学ばせよう
活動の回数を確保して運動する楽しさに意識が向くようにしよう
全体指導はできるだけ短く。板書や掲示物をフル活用しよう
言葉での説明より、やってみせる説明を増やそう
きまりやルールは子供たちと確認しながら追加・修正しよう
ノートの意見を次の授業に活用して学習展開を調整しよう
学級単位で指導するのではなく、学年単位で指導しよう
子供が課題や行い方を選べるような学習展開にしよう
教師の基本の声かけは「いいね!」「おもしろい!」
教師は手助けしすぎない。必要があれば子供同士をつないでいこう
第10章 体育の評価のしかた
評価することを難しく考えないようにしよう
評価するために授業をするのは本末転倒
技能テストは基本的にしない
評価規準だけ頭に入れて日々子供を観察しよう
5段階くらいの評価にして判断に幅をもたせよう
思判表は基本的にノートで評価
評価は説明ができれば問題ない
第11章 学校全体の体育を充実させるための環境整備
体育倉庫・石灰倉庫を整理・管理しよう
必要な教具を充実させる計画を綿密にたて、体育の予算を勝ち取ろう
必要に応じて教具の修理や自作もしてみよう
運動場に基準のポイントをつくっておこう
掲示物は単元ごとにカゴにまとめて保管しておこう
iPadをフル活用しよう
第12章 体育的行事における体育専科の役割
新体力テストは責任者として全体の仕事を
専科になったら新体力テストに+αの仕事を
運動会は体育専科が全体をマネジメント
運動会に向けた資料を作る際に配慮する点
運動会当日に向けては日々全体管理
運動会指導は体育専科が大活躍。教員からも子供からもヒーローに
運動会表現の作り方
運動会当日は全体運営に奔走
プール指導も体育専科が大活躍
プールの管理も体育専科が中心に
さいごに
新刊『はじめての小学校体育専科―教科担任時代到来!体育の先生の仕事術―』
著:中安翼
発行:アメージング出版
価格:オンデマンドペーパーバック 1,892円(税込)
Kindle版(電子書籍)1,760円(税込)
仕様:B6判・233ページ
画像提供:アメージング出版
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