2026.02.18
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新刊『特別支援学校生の人生を変えた運動指導』 「苦手・ぎこちない」はスポーツ科学で改善できる

一般的に、知的障害のある子どもたちは、認知上の特性から「身体の動き」がぎこちなくなりやすいと言われています。また近年、障害の有無に関わらず、運動に「苦手」意識を持つ子、動きが「ぎこちない」子が増えてきています。 
本書では、運動が「苦手・ぎこちない」子の特性に合わせた指導を「アダプテッド・コーチング」と呼び、その方法と実例を紹介しています。具体的には、3人の特別支援学校生が登場します。彼らの「やりたい!」こうなりたい!」に寄り添い、観察・仮説・機証のトライ&エラーを繰り返した珠玉の実践記録です。

自分の身体と向き合い、できることを増やしていく

「やる気がない」ように見えてしまっているのは合理的配慮の不足が原因かもしれません。「知的障害のある生徒に高度なスキルを教えるのは難しい」「運動がぎこちないのは仕方のないこと」と、適切な支援を受けられていない子どもたちがいます。

筋トレによって「いつか、自分の脚で外を走ってみたい」「自分の脚でバスケットボールをしたい」という夢を叶えた岡田君や、紙では練習日誌を書けないけれどタブレットで入力はできる、クールダウンの支援により「県大会で極度の緊張で動けなくなる」状態を脱することができた川原君の事例などが、運動に対して不安や苦手意識を持つ子どもたちを支える保護者や先生たちのヒントになれば幸いです。

目次

はじめに

Prologue なぜ、障害がある子に運動を教えることが 難しいのか
1 運動が「苦手」「ぎこちない」とは どういう現象なのか?

Case 1 脳性麻痺・軽度知的障害を 有する岡田君―障害から運動そのものを諦めていた岡田君が、ジョギングで4㎞を走破するまで
1 筆者が特別支援学校に勤めることになった経緯
2 岡田君との出会いと障害
3 運動は「無理」・「できない」と言う
4 岡田君の運動の「苦手」・「ぎこちない」を解消する作戦
5 筋力トレーニングから 転ばない姿勢をつくる!
6 スポーツに向け、「動かし方」を往復走から学ぶ
7 往復走、自己記録156%の向上と それによる日常生活の変化
8 ジョギングで、自分の脚で、外を走るという夢
9 岡田君の言葉から思う「特別支援教 育×スポーツ科学」の可能性

Case 2 軽度知的障害を有する川原君―スポーツスキル指導に配慮が必要な川原君が、 砲丸投げでインターハイを目指した挑戦
1 川原君との出会い
2 軽度知的障害を有する川原君のスキルを改善するコーチングの難しさ
3 僕は本当にダメだ……何度やってもダメなんだ!
4 なぜ、軽度知的障害を有する生徒の スポーツ指導は難しいのか?
5 スキルが継続的に学習できる合理的配慮
6 今日は県大会で優勝する!
7 川原君から学んだ「特別支援教育× スポーツ科学」の可能性

Column1 ICT機器を活用した遠隔指導で 「ぎこちない」「苦手」を克服した二人

Case 3  「先輩を超えたい」、 軽度知的障害を有するやり投げ選手 中野君の夢と挑戦
1 僕にやり投げを教えてください!
2 高等部への進学とやり投げ指導のスタート
3 やり投げにかけた特別支援学校生の挑戦

Column2 動きの浅い理解・深い理解とは

Epilogue 「特別支援教育×スポーツ科学」の実践を経て思うこと
1 はじめから彼・彼女らの限界を私たちが決めない大切さ
2 「特別支援教育」×「スポーツ科学」 の可能性

新刊『特別支援学校生の人生を変えた運動指導』

著:松山直輝
発行:学事出版
定価:2,420円(税込)
仕様:四六判・224ページ

文・画像提供:学事出版

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