2025.03.17
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新刊『「教師力を上げる」ための成功法則』 成功法則シリーズ

授業、学級づくり、子ども対応、研究、校務分掌、マネジメント、行事の運営、地域や家庭との連携...多岐に渡る力をどのように身に付ければよいのか。著者の実体験から得た知見を体系化し、成功法則としてまとめました。実践に基づいた理論により、教師力を向上させます。

教師力向上のための原理原則を身に付ける

大前先生より

こちらの書籍は、教師力を上げるための具体的な方法を紹介しながら、教師力向上の具体的な道筋を示した内容になります。

私が新卒時代、現場でよく言われた言葉があります。
「新卒教師は、ペーパードライバー以下」

授業にしても、学級経営、子ども対応、校務分掌、保護者対応、地域との連携、学校教育のマネジメントなど、どれを行うにしても、それを実行する力が未熟なまま教壇に立つことになる状況を揶揄した言葉です。

では、そのペーパードライバー以下の新卒教師が、数年でプロとしての力を身につけるにはどうしたらいいのでしょうか?
現在で言うなら、学生時代から、プロとしての力を身につけるためには、どうしたらいいのでしょうか?

それには、以下の内容を理解する必要があります。

  1. 教師力の中身
  2. 力を向上させるための努力の道筋

つまり、「内容」と「やり方」の二つの理解が必要なのです。例えば「学級経営」一つとっても、様々な内容があります。「学級マネジメント」と、「学級経営の具体的な進め方」では、内容はまったく異なります。あるいは、「学級の成長段階の理解」、「学級集団づくりの理解」では、やはり内容はまったく異なります。しかも、学級経営だけで、内容は多岐にわたります。他にもまったく別のカテゴリーの内容があるのです。それらの「学ぶべき内容」を意識することなしに、自然と教師力は高まりません。

「いったい学級経営の何の内容に関して学ばないといけないのか?」その内容の理解がまず必要になるのです。その他のカテゴリーも、内容は多岐にわたります。例えば、授業も内容は多岐にわたります。子ども対応も、内容は多岐にわたります。本書では、まずこの内容に関して述べました。

続いて、教師力向上の「筋道」の理解が必要になります。何を学び、どんな力をつけることが必要なのかが理解できたとします。しかし、「では、どういう努力をすれば、何の力が身に付くのか」の「やり方」が理解できていないと、これまた、教師力の向上は難しくなるのです。日々の教師生活を、特に意識的な努力を課すことなく送っているのであれば、教師力は向上していません。教師力向上のためには、内容への意識と、筋道に沿った意図的な努力が必要になるからです。

目次

プロローグ なぜ修業が必要なのか

Chapter1 授業力を養うための成功法則
1 授業に関する修業の道程
2 どの子にとっても学びやすい授業を考える
3 授業における具体的な修業法
4 授業をより良くするために気を付けていたこと
5 水泳が苦手な子を泳がせるための授業開発

Chapter2 学級経営力を養うための成功法則
1 集団づくりの力を養う
2 個別の成長に注目し記録する
3 学級経営上の子ども対応で気を付けていたこと
4 学級マネジメントの力を磨く
5 その他の学級経営の工夫
6 教師のリーダーシップを養うために

Chapter3 子ども対応力を養うための成功法則
1 子どもが見えるとはどういうことか
2 子どもを正確につかむための修業
3 発達障害をもつ子への対応

Chapter4 学校全体の教育を進めるための力を養う成功法則
1 学校全体の教育を進めるための力とは
2 研究の力をつける
3 地域・社会との連携

Chapter5 教師の姿勢を磨くための成功法則
1 一年目から守りたい教師の心得
2 先人の実践を否定することも教育の進歩には必要である
3 教育研究会を立ち上げる
4 力のある教師の背中から学ぶ

新刊『「教師力を上げる」ための成功法則』

著 :大前 暁政
発行:明治図書出版
定価:2,376円(税込)
仕様:A5判 176頁

文・画像提供:明治図書出版

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