大前先生より
本著作は新しい「子ども対応のあり方」を紹介するものです。
若い先生が最も悩むのは「子ども対応」とも言われます。毎日子ども対応に悩み、疲弊しているたくさんの先生方を知っています。
本書の提案は「未来のゴールから子ども対応をすることで子どもの可能性を引き出し、適切な対応が可能である」ということです。実例の指導場面をたくさん紹介したので、若い先生だけでなく、学生さんやベテラン教師にとってもお役に立てると思います。
子どもへの対応で悩んでいませんか?
子ども対応には次のことが必要だとされています。
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子どもを理解すること
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ところが、次のようなことが現場では多々起きています。
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子どもを理解すればするほど、子ども対応がうまくいかない
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これは一体どうしてでしょうか。このカラクリの答えを本書では示しました。答えの一端を示すと次のようになります。
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過去の延長線上の子ども対応になってしまっているから
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そもそも、教師なら誰でも子どもへの対応で悩むものです。心ある教師ほど子どもへの対応で悩んでいます。悩むことは悪いことではありません。
だだし、反省ばかりだと教師の心は疲れてしまいます。では、なぜ教師は子ども対応に悩んでいるのでしょうか。答えは簡単です。
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子ども対応の具体的なやり方を誰からも教わっていないから
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子ども対応の具体的なやり方をきちんと整理して紹介した本は、ほとんどないのが現状です。また、教えてくれる機会もほとんどありません。誰もが徒手空拳で子ども対応をしているのです。その結果、教師の多くが次の子ども対応になってしまっています。
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過去の延長線上にある「子ども対応」
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反省する前にすべきことが教師にはあります。それは「子ども対応」の方法をきちんと知ることです。
しかも、これまでの子ども対応ではない、新しい対応方法をも同時に知るべきなのです。本書では新しい子ども対応のやり方である「逆算の子ども対応」を紹介しています。もちろん通常の子ども対応のやり方も紹介しています。その上で、新しい「子ども対応のやり方」を紹介しているのです。
私たち教師は専門的な力量をつけなくては難しい現場でやっていけなくなっています。子ども対応のやり方もきちんと系統的に学ぶ必要があるのです。本書を子ども対応に悩む全ての心ある教師に贈ります。
キーワードは自立!

子どもを自立に導くために「①自己イメージ、②考え方、③生き方」をより生産的で前向きなものに変えるための「対応力」」を学ぼう。
「学級がうまくまとまらない…」
「学級に荒れの傾向が見られる…」
そんなとき、こんな指導をしていませんか?
「問題行動に焦点化している」
「原因となる理由をその子だけにしている」
本書では、「子どもを自立に導くための対応方法」について、できるだけわかりやすく記しました。自立の力や姿勢を身につけるには、「子どもの自己評価を高める」対応が、ポイントになります。子ども対応というと、「問題行動にどう上手く対応するか」を意味していると思われがちです。もちろんその意味もありますし、本書には、具体的な方法を示しています。
しかし、「問題行動への対応の仕方」だけを学べばよいかと言えば、それでは不十分なのです。子ども対応のゴールは、「自立」です。私たち教師は、「子どもを自立に導くための対応方法」を学ばないといけないのです。
本書には、そのために以下の考え・方法を提唱しています。
①子ども対応の心構え
②自立を促すための段階的指導
③共同体感覚を養うための対応の原則
④子どもにセルフコーチングの力をつける対応
新学期を迎えるにあたって、自身の子供への対応の仕方を見直し、よりよい学級をつくっていくため、本書を活用し、子どもたちに自立の力を身につけていく指導をしていきましょう。
目次
第1章 子ども対応の心構え
第2章 自立を促すための段階的指導
第3章 共同体感覚を養うための対応の原則
第4章 子どもにセルフコーチングの力をつける対応
第5章 よくある子ども対応の間違い
新刊『できる教師の「対応力」 ―逆算思考で子どもが変わる―』
著 :大前暁政
発行:東洋館出版社
定価:1,980円(税込)
仕様:212頁
文・画像提供:東洋館出版社
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