新刊 絵本『がっこうとコロナ』

新型コロナ流行以前の学校には、人と人の豊かな対話と交流がありました。友達や先生の温もりを直接感じながら、しなやかに子ども達は育ってたのです。ところが、コロナの流行でマスクを付けたり、タブレットを間にはさんでの間接的な交流が増加。友達との交流が一番の楽しみだった学校。その楽しさを体験的に知る人は少なくなりつつあります。「がっこうとコロナ」は、かつての活気、熱気、温もりが豊かな学校を絵本で再現しました。実力派現役教師と現代アート感覚あふれる作家の協働によって、かつての学校を活写。「がっこうとコロナ」は保護者は自分の体験した楽しい学校生活を思い出しながら、子どもは豊かな対話がある学級を想像しながら読むことができる心温まる絵本です。
松下先生より
新型コロナウイルス感染症対策のため、2020年3月2日から全国の小・中・高・特別支援学校が一斉に臨時休校になりました。休校明け、子どもが登校するようになっても、今まで当たり前にできていたことができなくなりました。
具体的には、次のようになりました。
- ソーシャルディスタンスを保つ
- 子ども同士のふれあいが禁止
- 教師が子どもとハイタッチするなども禁止
- 給食は全員が前(一方向)を向いて、黙食。
- 給食後の歯磨き、禁止。
- 授業は、話し合いをしない。
- 教室の座席は、隣同士、席をくっつけない。
- 休み時間は、ドッジボール禁止。
- 遠足、林間、修学旅行の中止や延期。
- フェイスシールドをつけて、音楽の授業を受ける。
- 児童朝会は運動場や講堂でしないで、放送で受ける。(密を避けるため)
2011年3月11日に起きた「東日本大震災」をテーマにした絵本が、たくさんあります。東日本大震災の被害を忘れないため、東日本大震災にまつわるエピソードを後世に伝えていくため、東日本大震災をきっかけに生まれた絆を伝えるため、たくさんの絵本が出版されています。
「コロナウイルス」をテーマにした絵本は、感染しないための対策絵本があります。しかし、「コロナウイルス」と、子どもたちが学校の中でどう向き合ってきたかのエピソード絵本はありません。
是非、コロナウイルスと学校で子どもたちがたくましく向き合ってきたか、制限を乗り越えてきたかを、絵本を通して伝えていきたいです。残していきたいです。全国の子どもたちや親、大人たちに伝えたいと思い、絵本をつくりました。
メッセージ
コロナ禍。大人の私たちは、その場しのぎで暮らしてましたが、大変だったのは子どもたちでした。友だちと遊んだり、学んだり、怒ったり、泣いたり、ケンカしたり、励ましあったり、語り合ったり、そういう大切な時間が壊れてしまいました。納得してる人はいませんでした。そんな、あの頃を絵にしました。忘れないように。
(映像作家・絵描き・役者ほかコンドルズのメンバーで出演、映像を担当 オクダサトシ)
新型コロナが流行する以前の学校、学級には極めて豊穣で濃密な人と人の関係がありました。そうした学校は、子どもの息遣いや温もり、個性溢れる子ども達の声など膨大な情報量を持っていたのです。
ところが、コロナ禍以降はict機器の過活用やマスクの着用などによって、人と人の関係が希薄化。あの、温もりが溢れていた学校は、記憶の中にしか残っていません。
「がっこうとコロナ」は、コロナ禍以前の学校が持つ楽しさを、現役教師とデジタルアーチストのコラボによって絵本化したものです。親の世代は自分の楽しかった学校時代を懐かしみながら、子どもは昔の学校の空気感と温度を想像しながら読んでいただける絵本になっています。
(教育報道出版社代表 梶浦真)
著 :松下隼司 作(絵):オクダサトシ
発行:教育報道出版社
定価:1,500円(税込)
体裁:B5判・38ページ
文・画像提供:教育報道出版社
※当記事のすべてのコンテンツ(文・画像等)の無断使用を禁じます。
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