2015.12.01
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『中学校社会サポートBOOKS 単元を貫く「発問」でつくる中学校社会科授業モデル30』

新刊『中学校社会サポートBOOKS 単元を貫く「発問」でつくる中学校社会科授業モデル30』(内藤圭太 著、明治図書出版 刊)をご紹介します。

単元を通して生徒が夢中で学べる発問&授業づくりがわかる!

社会科は教える内容が多い、授業時数が足りない→教師の説明中心の授業になってしまう→生徒にとってつまらない、生徒の頭が働かない……。
そんな悪循環を、思わず考えたくなる発問→生徒が「なぜ?」「どのように?」と主体的に考えていく→知識の定着にもつながる……に変える! そんな授業をしてみたい先生に必読の一冊です。
今回ご紹介する『中学校社会サポートBOOKS 単元を貫く「発問」でつくる中学校社会科授業モデル30』では、単元全体で考え、探求する課題(単元の課題)を“単元を貫く「発問」”と呼び、生徒の探求心をくすぐる発問づくりのポイント(第1章)と、30の実践モデル(第2章)を紹介しています。
本書で紹介する“単元を貫く「発問」”について、著者の内藤先生は以下の5つの要素を満たしているものであると定義されています。

(1) 単元を通して探求できるものであること
(2) 学問的な学びにつながり、主権者形成に寄与するものであること
(3) 生徒に単元全体の学習に見通しをもたせ、探求したいと思わせることができるものであること
(4) 各授業の主発問を導くものであること
(5) 単元全体を振り返る際に、機能するものであること

つまり、「生徒の探求心をくすぐる発問」と言っても、単に興味・関心を引くものならよいということではなく、単元というまとまりで授業計画を立て、それをどのように見取るのかという視点が重要である、と内藤先生は仰っています。
さて、本書の第2章では、次のような紙面で具体的な授業モデルを紹介しています。1つの実践につき4ページの構成ですが、ここでは前半の2ページをご紹介します。
(1) 単元を貫く「発問」
単元全体で考え、探求する課題(単元の課題)です。
(2) 発問のねらいと授業展開のポイント
単元を貫く「発問」(単元の課題)のねらいと、そこから生まれる授業展開を、導入(単元の課題を提示する時間)、展開(単元の課題から導かれる各授業の内容)、まとめ(単元の課題の振り返り)という構成で示しています。
(3) この単元で避けたい発問
陥りがちな、生徒の思考を発展させにくいNG発問についても紹介しています。
(4) 授業展開
主に単元の導入とまとめの場面での先生(T)と生徒(S)のやり取りを紹介していますが、各授業での発問例も掲載しています。

ここでご紹介するのは前半の2ページのみですが、後半の2ページでは、評価の観点や授業のポイントについてもご解説いただいています。
単元を貫く「発問」に基づいて授業を構成することは、単元を通して主体的に探求する学習や、協働で考えたいという授業展開を生み出すので、次の学習指導要領の目玉として注目されている「アクティブ・ラーニング」とも密接にかかわっています。
生徒を意欲的に変えるような発問づくりの参考のため、ぜひ本書をご活用ください!

『中学校社会サポートBOOKS 単元を貫く「発問」でつくる中学校社会科授業モデル30』

内藤圭太 著
明治図書出版 刊
価格: 1,900円+税
A5判144ページ

文・構成:明治図書出版・教育書編集担当者

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