2015.06.23
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『通常学級でできる 発達障害のある子の学習支援』

『通常学級でできる 発達障害のある子の学習支援』(川上康則編 特別支援教育がわかる本(2))をご紹介します。本書は、学びの場.comの人気コーナー「教育つれづれ日誌」の中でも、特に人気の高い執筆者、川上康則先生の新刊です。川上先生ご本人から本書についてのコメントをいただきました。

通常学級における特別支援教育、 その学級経営や授業作りの方法が 具体的にわかる

教育つれづれ日誌OB(第1期~第4期)の川上康則です。このたび、ミネルヴァ書房より『通常学級でできる 発達障害のある子の学習支援』を出版させていただきました。本書は、「特別支援教育がわかる本シリーズ」の1冊です。発達につまずきのある子どもがいることを前提とした、通常学級の学級経営・授業などについて、具体的かつ実践的に解説しています。

近年、特別支援教育への関心が非常に高くなり、類書がたくさん見られるようになってきました。ただ、まだまだ個別の支援の色合いの濃いものが多く、通常学級の現場の感覚からは違和感を持たざるを得ないといった意見を多く耳にします。

そこで本書では、「クラス全体を通してできる支援」の項目を充実させました。支援プランを複数挙げ、かつ、対象・目的ごとに、(1)クラス全体への支援、(2)個への支援、(3)教師との関係作りを促す支援、(4)子ども自身が力をつけるための支援、の四つに分類・整理し、アイコンを用いてわかりやすく示しています。

さらに、14の具体的な事例を通して、つまずきの要因を探り、支援の方向性を定めるという支援プラン導出までのプロセスを学べるようにしました。特別支援教育は、子どもの学びにくさから出発します。やみくもに「すぐにできて効果のある指導方法」を求めるのではなく、「根拠のある指導・支援」を大切にしていただきたい、そんな思いを込めました

『通常学級でできる 発達障害のある子の学習支援』

監修者:内山登紀夫
編 者:川上康則
発行:ミネルヴァ書房
価格:¥2,500(税別)

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