2026.08.03
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大型タイマー UCHIDAS 祝20th特集(vol.5)

学校・幼稚園/保育園向けの教育用品通販UCHIDASは、今年度20年目を迎えました。これを記念して、オリジナル商品等をご紹介する特集記事を連載してきました。
最終回となるvol.5では、大型タイマー「ウチダ めもりタイマーぷらす」と「ウチダ LEDタイマーくっきり」を紹介します。

今や多くの学校に欠かせない「大型タイマー」

私たちはタイマーと聞くと、つい「時間を見る道具」と考えがちですが、学校で使われる大型タイマーはそれだけではありません。時刻の読み方を学習し、時間を意識しながら主体的に行動する力を育てるための教育ツールとして、今や多くの学校に欠かせない存在となっています。

本記事では、大型タイマーが学校現場でどのように普及し、どのような場面で活用されているのか、その背景や教育効果について詳しくご紹介します。

2013年頃から各教室に普及

最近、小中学校の教室を訪れると、黒板の横などに大きな数字で残り時間を表示する「大型タイマー」を見かけることがあります。授業中に「残り10分」「あと3分」とカウントダウンしている様子を見て、「昔はこんなものあったかな?」と思われる方もいるのではないでしょうか。

実は、大型タイマーは単に時間を表示するための機器ではありません。子どもたちが安心して学び、先生が授業を進めやすくするための教育ツールとして、多くの学校で活用されています。

しかし、最初から教室で使われていたわけではありません。30年ほど前まで、大型タイマーが使われるのは体育の授業や運動会が中心でした。持久走やシャトルラン、水泳などで競技時間を測るためのもので、教室の授業では先生が「あと5分です」「そろそろ終わりましょう」と声を掛けながら時間を管理するのが一般的でした。

教室で大型タイマーが使われ始めたきっかけは、特別支援教育でした。発達障害などのある子どもの中には、「あと何分で終わるのか」「次は何をするのか」といった見通しを立てることが苦手な場合があります。そこで、残り時間を大きく表示し、「時間を見える化」することで、不安を減らし、自分で活動を切り替えやすくする取組が広がりました。

すると先生方は、「これは支援が必要な子どもだけでなく、すべての子どもに効果がある」ということに気付きます。鈴木楽器のスクールタイマーをはじめとする大型液晶タイマーが、特別支援教育だけでなく、普通教室でも利用されるようになり、学校で急速に広まりました。

例えば、漢字練習を10分、グループ活動を15分、発表を3分と決めて大型タイマーを表示すると、子どもたちは自然と時間を意識するようになります。「あと2分だからまとめよう」「もう少しで終わるから頑張ろう」と、自分たちで時間を管理しながら学習を進められるようになったのです。

先生にとっても、「あと5分です」と何度も声を掛ける必要が少なくなり、子どもたちの様子を見たり、個別に支援したりする時間を確保しやすくなりました。

時間の見える化 

また、同時期に特別支援教室で、アメリカで開発された「Time Timer」が利用されるようになりました。一般的な時計は「数字」が変わるだけですが、タイムタイマーは赤い円盤が徐々に小さくなることで、「残り時間」を目で見て理解できることが特長です。2010年前後には、国立特別支援教育総合研究所(NISE)の教材データベースにもタイムタイマーが登録され、多くの実践事例が公開されています。

  • 給食終了までの時間を知らせる
  • 学習時間を自分で管理する
  • 着替えや片付けなど活動の切り替えを支援する

といった用途で活用されていました。

また、2010年度の厚生労働省調査では、時間管理支援機器として「キッチンタイマー」と並び「タイムタイマー」が最も多く利用される専用機器となっており、特別支援学校や特別支援学級では広く認知されていたことが分かります。

時刻と時間の感覚をつなぐ「ウチダ めもりタイマーぷらす」

タイムタイマーは、残り時間はわかりやすいのですが、いつもゴールが上(12時)なので、時刻とリンクできないという課題がありました。時刻の読み方は小学校1年生、2年生の算数で学びます。しかし、「あと残り10分」など時間の感覚を把握することは、別の問題です。時刻と時間の感覚がつながらないのです。

そんな課題を解決する「ウチダ めもりタイマーぷらす」は、時刻と時間の感覚を同時に学べる学習・支援用タイマーです。元・筑波大学附属大塚特別支援学校支援部長の安部博志先生に監修いただき、2019年に開発しました。

安部博志先生の監修ポイント

  1. めもりバー(タイマー機能)
    現在時刻が10:05で、20分のタイマーをセットすると、10:05~10:25の間にめもりバーが表示され、長針の動きと連動して、残り時間が減っていく「減算めもりバー」により、時刻も意識しながら、時間の経過を目で見て直感的に理解できます。
    残り3分の時点で予告音が鳴る機能も付いています。
  2. いまなんじ?(時刻の読み方学習)
    右上のデジタル時計の表示をオフにして、アナログ表示の時計を読ませ、「いまなんじ?」ボタンでデジタル時計の表示をオンにして答え合わせができます。

裏面マグネットやフック穴、スタンドが付いており、日付や温度・湿度を表示する機能もあります。

紹介動画

視認性が抜群の「ウチダ LEDタイマーくっきり」

先ほどご紹介しました「スクールタイマー」や「ウチダ めもりタイマーぷらす」など、近年大型タイマーは各教室に急速に普及しています。それでも、先生方から、さらに「大きさはそのままで、視認性をもっと良くしてほしい。」という要望がありました。確かに液晶画面は大型化されましたが、液晶には指向性があり見づらい画角があります。そこで2022年に開発したのが「ウチダ LEDタイマーくっきり」です。

高輝度LEDは、教室の後ろからの視認性も圧倒的に良く、斜めからでも暗い場所でもよく見えます。

LEDタイマーを開発するにあたっての課題は消費電力が大きいことでした。一般にはLEDと聞くと消費電力が低いエコなイメージがありますが、液晶とLEDで比較すると、圧倒的に液晶の消費電力が低いのです。液晶の大型タイマーは単三乾電池2本で約1年稼働できますが、LEDですと数時間程度です。

そこで、バッテリー駆動で約10時間稼働できてくりかえし充電できるようにしました。1日の授業時間は十分に利用できます。

「ウチダ LEDタイマーくっきり」は、裏面マグネットやフック穴、スタンドのほか、三脚穴を用意しています。三脚に設置して体育館等でスポーツタイマーとしてご利用いただけます。視認性が良いLEDタイマーならではの使い方です。

10分・5分・1分ボタンで素早く時間設定できます。

紹介動画

おわりに

GIGAスクール構想の推進により、生徒1人1台のタブレット端末の活用が定着し、教室には大型デジタルディスプレイも広く導入されています。こうした教育のデジタル化が進む中でも、大型タイマーへのニーズはむしろ高まっています。

その理由は、学習活動において「残り時間を教室全体で共有すること」の重要性が変わらないためです。タブレットや電子黒板にはタイマーアプリなど機能が備わっていますが、グループワークや発表、テスト、探究学習などでは、教室のどこからでも一目で確認できる大型タイマーが効果的です。

大型デジタルディスプレイで授業を行う現代の教室だからこそ、学習者の主体的な時間管理を支援し、授業の進行をスムーズにする大型タイマーは、教育現場における重要なツールとして利用が拡大しています。

UCHIDAS 祝20th特集は今回で終了となります。今後も学校からの「こんな商品が欲しい」というご要望に応えていきますので、ご期待ください。

株式会社内田洋行 ウチダス推進部 課長 菊川 貴信

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