2026.07.01
  • x
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

黒板イレーザーと、黒板ふきクリーナー UCHIDAS 祝20th特集(vol.4)

学校・幼稚園/保育園向けの教育用品通販UCHIDASは、今年度20年目を迎えました。これを記念して、オリジナル商品等をご紹介する特集記事を連載しています。
vol.4では、黒板イレーザーと、黒板ふきクリーナーを取り上げます。

黒板イレーザー

黒板やチョークと共に長い歴史がある「黒板ふき」

明治末頃に現在の形の黒板ふきの原型が誕生

黒板ふきの歴史をたどると、黒板やチョークの普及と深く結びついています。

日本では、1872(明治5)年の「学制(日本で最初の近代的な学校制度に関する基本法令)」発布以降、学校教育が整備される中で黒板が普及しました。当時の黒板ふきは専用品ではなく、古布や雑巾、フェルトなどを代用していたようです。

木製の台に布を重ねた現在の黒板ふきに近いものが普及したのは、明治末~大正時代(1900~1920年代頃)のようです。この頃から、木製の本体に、フェルトや綿ビロード、指が掛かる形状 という、今でも見慣れたスタイルが確立されました。

「黒板ふき」「黒板消し」「ラーフル」?

〇「黒板ふき」・・・「黒板をふく(拭く)道具」という意味。

〇「黒板消し」・・・「黒板の字を消す道具」という意味。

〇「ラーフル」・・・  オランダ語の *rafel*(ほつれ糸・ぼろ布・こすること) が語源とされている。

ところで、みなさんは「黒板ふき」と「黒板消し」、どちらの呼び方をされていますか?

現在、学校や教育業界では一般的に「黒板ふき」が正式な呼び方として使われることが多いです。

〇「黒板ふき」
文部科学省関係の資料や学校備品メーカーのカタログでは、「黒板ふきクリーナー」「黒板ふき」という表現が主流です。

〇「黒板消し」
日常会話ではこちらの方が、馴染みがある地域(一部の西日本など)も多いようです。特に一般消費者向けの商品やテレビ番組などでは「黒板消し」がよく使われているようです。

教育業界やメーカーでは現在でも「黒板ふき」という商品名が多い一方、先生や児童生徒の日常会話では「黒板消し」の方がなんとなく親しみがあるのは面白いですね。

〇ラーフル
地域差がはっきりしているのは 「ラーフル」 です。鹿児島県、宮崎県(特に南部)、愛媛県の一部では、黒板ふきを「ラーフル」と呼ぶ人が今でもいます。

コール天(コーデュロイ)と、別珍(べっちん)の違い

ウチダオリジナルの黒板イレーザー

当社では、黒板ふきを「黒板イレーザー」という商品名で販売しております。コール天と別珍(綿ビロード)の2種類を用意しています。黒板ふきに使われる布地としてのコール天と別珍は見た目が似ていますが、織り方や性能に違いがあります。

コール天(コーデュロイ) 別珍(べっちん)
特徴 表面に畝(うね、縦の筋)がある。
繊維量が多く、チョーク粉をよく絡め取る。
耐久性が高い。
現在の黒板ふきでは最も一般的。
表面に畝がなく、ビロード状でなめらか。
毛足が短く密集している。
昔の高級黒板ふきによく使われた。
メリット 粉をしっかり保持する。
摩耗しにくい。
長寿命。
黒板面への当たりが柔らかい。
文字をきれいに消しやすい。
上品な仕上がり。
デメリット 粉が溜まると目詰まりしやすい。
洗浄しないと性能が低下する。
摩耗しやすい。
粉の保持力はコール天にやや劣る。
コストがやや高い。(1個当たり30円程度)

学校現場での評価

先生方の感覚で表現すると、コール天は  「しっかり拭き取る」「粉をよく掴む」 、別珍 は 「スーッと滑る」「高級感がある」という感じで、消し味の違いに言及される方が多いようです。

実際、UCHIDASで販売している「黒板イレーザー」は、価格と消去性能のバランスがとれたコール天の方が優勢に売れている傾向があります。ただ、別珍も根強い人気があります。

皆さんの学校ではどちらをお使いですか?

黒板ふきクリーナー

1970年代から普及

黒板ふきクリーナーは、学校教育の普及とともに発展してきた清掃機器です。かつて教室では、授業後に黒板ふきを屋外でたたいてチョークの粉を落とす方法が一般的でした。しかし、この方法では粉じんが舞い上がり、教室や廊下を汚すだけでなく、健康面への影響も懸念されていました。

こうした問題を解決するため、1960年代から1970年代にかけて、黒板ふきに付着したチョーク粉を吸引する専用機器が開発されました。初期の黒板ふきクリーナーは、モーターでファンを回転させて粉じんを吸い込み、内部のフィルターで回収する仕組みでした。これにより、教職員や児童生徒の負担が軽減され、教室内の衛生環境も大きく改善されました。

1980年代以降は、学校設備の充実とともに全国の学校へ普及が進みました。吸引力やフィルター性能の向上、小型化・軽量化などの改良が重ねられ、メンテナンス性も向上しました。また、静音設計が採用されることで、授業中や休み時間でも使いやすくなりました。

UCHIDAの黒板ふきクリーナー

学校の衛生環境をサポートするロングラン商品

当社の2008年発売の黒板ふきクリーナー(KC-100)は、学校現場で長年利用されている黒板ふき専用の集じん機です。最大の特長は、黒板ふきに付着したチョーク粉を強力に吸引し、教室内への粉じんの飛散を抑えられていて、かつ静音設計であることです。これにより、教室環境の衛生向上や、児童・生徒、教職員の清掃負担軽減に役立っています。

本体は幅26cm×奥行14.6cm×高さ17.2cm、重量約1.9kgと他の同等商品と比較して軽量コンパクトで、持ち運びや設置がしやすい設計となっています。

カラーはペールグレー、ブルー、ピンクの3色用意されており、学校の備品として親しみやすいデザインとなっています。さらに、学級名などが書けるシールがついています。

また、外袋とスポンジフィルターを組み合わせた集じん方式を採用しており、吸い込んだチョーク粉を効率よく回収できます。集じん容量は約200gで、日常的な学校利用に十分対応しております。

コンパクトさ、十分な吸引性能、使いやすさを兼ね備えた製品として、多くの教育現場で活用されています。

近年では、GIGAスクール構想により、電子黒板やホワイトボードも導入されていますが、多くの学校では依然として黒板が活用されています。黒板ふきクリーナーは教室環境を清潔に保つための重要な清掃機器として利用されており、長年にわたり学校の衛生環境改善に大きく貢献している教育機器の一つといえます。

関連情報

チョークホルダーもよく売れています。手を汚さず、チョークが小さくなるまで使用できます。チョークの持ち運びにも便利なアイテムです。

12(直径)×94(長)mmまでのサイズのチョーク・ホワイトボードチョーク(中字)を入れることができます。

ホルダーには磁石が付いているので、黒板やホワイトボードにチョークを貼り付けられます。 赤・白・黄の三色があります。

個人購入の方はこちらから(黒板ふきクリーナーを除く)

株式会社内田洋行 ウチダス推進部 課長 菊川 貴信

※当記事のすべてのコンテンツ(文・画像等)の無断使用を禁じます。

pagetop