4年生の『ケータイプロジェクト』(総合)では最後のゴールである『ケータイ安全便利マニュアル』づくりを終え学習も最終段階に入りました。これまで活動してきて児童は大変成長してきました。児童のポートフォリオには毎回の活動の記録や集めた情報などがつまっていますが、どの児童も分厚くなっており、もう3冊目に入っている子もいます。活動への一生懸命さが伝わってきます。
いつものプロジェクト学習ではこのあと自分たちの成長を確認し合う活動を行って学習が終了するのですが、今回はもう1時間「新聞社に投稿文を書く」授業を設けました。今回このプロジェクトは国立教育政策研究所の研究を兼ねているのですが、国研の方から活動の中に[市民性を育成する]活動を盛り込んでほしいという依頼がありました。
そこで、本学級では自分たちがケータイについて調べたり、調べたことを発表しあったりする中で考えたことを意見文として社会に発信する活動を行おうと考えました。特に今回は新聞社との連携を研究の視点に入れており、記者の方に講演をいただいたり、児童の発表にコメントをいただいたりして来たからです。
児童はまず、「オープンウインドウシート」にケータイについて思いつくことをどんどん書いていきました。ケータイからメール、そしてメールからいじめ・絵文字・ワンクリック・・・など、どんどん発想を広げていきました。シートに書きこめた後は、投稿文に意見として書きいことをその中から1つか2つ選びます。児童は、
「ぼくは、ケータイのフィルタリングサービスをつけることが大切だということを書きたい。」
「わたしはケータイのエコについて調べて来たので、木でできているケータイを紹介したい。」
「わたしはクラスのお父さんお母さんにメールでの言葉づかいについてのアンケートをとったので、それを生かしてメールの気持ちよい言葉づかいについて書きたい。」
というように、すぐに自分が書きたい題材を見つけることができました。これまでは、作文というと大変嫌な顔をしたり、なかなか書くことが見つけられなかった児童が多かったように思います。しかし、今回のケータイプロジェクトの活動を通して考えを人に伝えたいという気持ちが高まってきているので、すぐに書き始めることができたようです。
どの児童の意見文が新聞に取り上げてもらえるか、今から楽しみになってきました。
*写真はオープンウインドウシートと児童の意見文を書いている様子です。
いつものプロジェクト学習ではこのあと自分たちの成長を確認し合う活動を行って学習が終了するのですが、今回はもう1時間「新聞社に投稿文を書く」授業を設けました。今回このプロジェクトは国立教育政策研究所の研究を兼ねているのですが、国研の方から活動の中に[市民性を育成する]活動を盛り込んでほしいという依頼がありました。
そこで、本学級では自分たちがケータイについて調べたり、調べたことを発表しあったりする中で考えたことを意見文として社会に発信する活動を行おうと考えました。特に今回は新聞社との連携を研究の視点に入れており、記者の方に講演をいただいたり、児童の発表にコメントをいただいたりして来たからです。
児童はまず、「オープンウインドウシート」にケータイについて思いつくことをどんどん書いていきました。ケータイからメール、そしてメールからいじめ・絵文字・ワンクリック・・・など、どんどん発想を広げていきました。シートに書きこめた後は、投稿文に意見として書きいことをその中から1つか2つ選びます。児童は、
「ぼくは、ケータイのフィルタリングサービスをつけることが大切だということを書きたい。」
「わたしはケータイのエコについて調べて来たので、木でできているケータイを紹介したい。」
「わたしはクラスのお父さんお母さんにメールでの言葉づかいについてのアンケートをとったので、それを生かしてメールの気持ちよい言葉づかいについて書きたい。」
というように、すぐに自分が書きたい題材を見つけることができました。これまでは、作文というと大変嫌な顔をしたり、なかなか書くことが見つけられなかった児童が多かったように思います。しかし、今回のケータイプロジェクトの活動を通して考えを人に伝えたいという気持ちが高まってきているので、すぐに書き始めることができたようです。
どの児童の意見文が新聞に取り上げてもらえるか、今から楽しみになってきました。
*写真はオープンウインドウシートと児童の意見文を書いている様子です。




菊池 健一(きくち けんいち)
さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。
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