概要
現代社会は、私たちに多くの情報を理解し、その中から必要な情報を収集、選択、整理し、その情報を適切に判断、処理する態度と知識を求めている。将来必ずしも数学を必要とする分野へ進むとは限らない生徒には、知識や計算の技術より、情報化社会を生き抜く思考力や直感力、それらに基づく判断能力が重要であると考えた。数学の基礎的・基本的な内容に加えて、物事を数学的に考察したり処理したりする能力や態度を育てることが大切である。特に、生徒自らさまざまな情報から目的を持ってデータを選択整理し、自分の判断に結びつけていくことが必要である。社会人の素養として数学を活用する態度の育成を目標に授業実践を行っている。本校数学科では、平成6年度から統計の単元を学習した後、コンピュータを活用し実際のデータを扱い集計、処理、考察しレポートを作成する授業を行ってきた。この実践を基礎に、平成10年度、数学科その他の科目「情報科学」2単位を設置した。
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