2025年度 高等学校教員対象サイエンス教室
東邦大学理学部では、毎年夏休み期間中に高等学校の先生方を対象とした科学教室を開催しています。本年も、理学部6学科(化学科、生物学科、生物分子科学科、物理学科、情報科学科、生命圏環境科学科)から、9つの専門講座をご用意しました。
※高等学校での実施可能度を、A:容易、B:普通、C:困難で示しています。
① 10:00~16:00、②③④⑤ 13:00~16:00
① 動物の行動を科学する!動物園での行動観察とデータ分析
担当:井上 英治(生物学科・教授)定員15名 実施可能度B
動物の行動観察は、生徒の探究心や主体性を育む教育に最適です。一定の方法で行動データを収集すれば、科学的なデータとして扱え、それを基に自ら設定した疑問について考察することが可能になります。本研修では、霊長類の種数が豊富な千葉市動物公園を舞台に、ヒトを含む分類群である霊長類の形態を確認しつつ、行動データの収集と解析の方法について研修します。(要:入園料800円、エクセルが使用可能なノートPC)
② 光と色の三原色
担当:森田 耕太郎(化学科・准教授)定員20名 実施可能度B
光や色の変化を目で見て直接確認できる実験は、子どもや初学者にとってもわかりやすい演示の一つである。本講習では、光の三原色と色の三原色を中心とした光学現象と、化学物質の発光や呈色の関係について基礎から解説する。また、ペーパークロマトグラフィーによる色素の分離実験を題材にして、ドラッグストアやホームセンターで入手可能な物品の化学実験への利用に関する実習を行う。
③ 利根川水系の淡水魚類の同定と寄生虫の調べ方
担当:脇 司(生命圏環境科学科・准教授)定員20名 実施可能度A
淡水魚の同定と、寄生虫調査までの流れ(野外採集と淡水魚の種同定、外来種の寄生虫観察)を体験できます。淡水魚は簡単に採集できますが、種同定が意外と難しいと思います。そこで今回は、主要な淡水魚の種判別を体験していただきます。これに加えて、利根川水系には淡水魚につく中国大陸由来の寄生虫が侵入していますので、その観察を体験いただけます。実体顕微鏡を用いた寄生虫調査が実践できます。
④ 宇宙膨張の速さ
担当:北山 哲(物理学科・教授)定員20名 実施可能度B
ビッグバン以来、宇宙は膨張していると考えられています。その根拠と意義について概観し、実データを用いた膨張率(ハッブル定数)の測定に挑戦します。「ハッブル-ルメートルの法則」「ドップラー効果」「宇宙の距離はしご」「最小自乗法」「ダークマターとダークエネルギー」などがキーワードとして登場します。(要:エクセルが使用可能なノートPC、タブレット、スマートフォン等)
⑤ 探究活動:リトマスクリームで共通テストの上を行け!
担当:岩室 祥一(生物学科・教授)定員50名 実施可能度A
令和5年大学共通テスト生物基礎第2問Bでは、二人のスーパー高校生・マオとナツが、リトマスミルクを基質兼pH指示薬にしてリパーゼによる脂肪の分解産物(脂肪酸)を検出する、という鮮やかな手並みを披露しました。この原理を使ってリパーゼの作用を検出してみましょう。「リパーゼ」を「酵素」と置き換えると、酵素の性質の単元にも展開できます。スーパー高校生のちょっと上を目指して、リトマスクリームで挑戦です。
下記は、8月19日(火)に実施します。
⑥ 光合成の仕組みを覗いてみよう
⑦目で見て触って、組み立てて味わう数学 ー多面体と展開図ー
⑧ PCRと制限酵素によるお酒の酔いやすさと強さの遺伝子解析
⑨ 計測から学ぶ放射線と宇宙線
詳細URL | https://www.toho-u.ac.jp/sci/event/teacherclass_sci2025.html |
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開催日時 | 2025年08月05日(火)10時00分~16時00分 |
主催 | 東邦大学理学部 |
会場 | 東邦大学習志野キャンパス 千葉県船橋市三山2-2-1 |
定員 | なし |
参加費 | 無料 |
お申し込み方法 | Web(締切7月11日・金) ※お申し込みの詳細は、上記URLをご覧ください。 |
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