2018.10.02
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

「授業のユニバーサルデザイン」を始めましょう!(第1回)

子供たちを輝かせる「授業のユニバーサルデザイン」の概論と3つのユニバーサルデザイン

戸田市立戸田第二小学校 教諭・日本授業UD学会埼玉支部代表 笠原 三義

はじめまして。笠原三義と申します。
 
今回、「学びの場.com」より、貴重な情報発信の場をいただきました。
 一読者として拝見していた執筆者の先生方の中に混じっているのが、まだしっくりこないのですが、3月までの10回にわたり連載をさせていただきます、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、先生方におたずねします。

・クラスの子供たちは、授業中に互いに仲良く関わり合っていますか?
・新指導要領が掲げる「主体的・対話的で深い学び」特に「深い学び」に対する見通しがありますか?
・「次の時間は国語の授業」と聞いたクラスの子供たちの顔は明るいですか?

いずれも「はい」の方には、本連載はあまりお役に立てないかもしれませんので、他の先生方の日誌をご覧ください。

私は、これまで日本授業UD(ユニバーサルデザイン)学会で、授業や学級づくりについて研究、実践を行ってきました。
その中で、どの子にも活躍の場があり、主体的に学ぶ「全員参加」・「全員活動」・「全員変容」の授業を実現したいと考えています。そして、その授業の中で子ども同士が豊かに対話し、互いに仲良くなりながら学びを深めていく授業を目指しています。

そこで、本連載では、あえて理論よりも実践に重点を置き、明日の教室ですぐに使いたくなる、チャレンジしたくなる「深い学び」を実現する手立てについての理論と実践を紹介します。
また、そのような「深い学び」を実現するうえで欠かせない学習集団の作り方の一例をご紹介し、皆さんと語り合いたいと考えています。
実際の内容としては、以下の視点を設定して「深い学び」を実現する学級集団・授業作りについて考えていきます。

・「学級あるある」を活かす「普段着UD」の視点の提案
・「友達と関わりたくなる」支持的風土を持った学級集団づくり
・教科における「深い学び」の実現のための授業づくりの原則と技術
 
 明日からの教室で「深い学び」を実現していくヒントについて、読者の皆様にもご意見をいただきながら、一緒に考えていきたいと思っています。
 そして、その中で「授業のUDユニバーサルデザイン」について知っていただきたいなとも思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。

笠原 三義(かさはら みつよし)

戸田市立戸田第二小学校 教諭・日本授業UD学会埼玉支部代表・同学会 国語部会事務局・日本学級経営学会 会員
埼玉県の公立小学校・在外教育施設派遣(オランダ・ロッテルダム)を経て現職。
UDの視点から主に授業づくり(国語を中心に)・学級と学年経営について研究・発表・講演をしています。
クラスに起こる「あるある」を活かす「普段着のUD」を一緒に考えていきましょう。

同じテーマの執筆者
  • 関田 聖和

    兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)

  • 若松 俊介

    京都教育大学附属桃山小学校 教諭

  • 菊池 健一

    さいたま市立海老沼小学校 教諭・NIE担当

  • 高橋 英路

    前 山形県立米沢工業高等学校 定時制教諭
    山形県立米沢東高等学校 教諭

  • 杉尾 誠

    大阪府公立小学校 主幹教諭・大阪府小学校国語科教育研究会 研究部長

  • 常名 剛司

    静岡大学教育学部附属浜松小学校 教諭

  • 熊井 直子

    小平市立小平第五中学校 主幹教諭

  • 荒木 奈美

    札幌大学地域共創学群日本語・日本文化専攻 教授

  • 羽渕 弘毅

    兵庫県公立小学校 教諭

  • 川上 健治

    明石市立錦が丘小学校 教諭

  • 笠井 縁

    ユタ日本語補習校 小学部担任 小学部主事

  • 山本 裕貴

    市原市立八幡小学校教諭 木更津技法研所属

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop