2013.01.14
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

叱るよりも,褒めることを

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV) 関田 聖和

 わたしは,中学から大学までの部活動やサークルでは,
 
卓球部に所属していました。
 
 在籍をしていたのですが,学校の行事などにも積極的に
 
関わっていたので腕前は,そこそこできるレベルですが……(笑)
 
 

褒めることの効果 

 
 講演会で教わった話です。いくつかのサイトにも紹介されているので,
 
ご存じの方も多いかも知れません。

 アメリカの心理学者E・B・ハーロック氏の実験によると ,

「人間は褒められると能力が向上する」

ということが確認されているようです。
 
 ハーロック氏は,小学校5年生の生徒を3つのグループに分け,

それぞれのグループに,簡単な足し算の問題を解かせました。
 
A……成績に関係なく褒める「称賛グループ」

B……成績に関係なく叱る「叱責グループ」

C……何にも反応しない「無視グループ」

 すると,

「称賛グループ」が5日間連続で成績がアップ
した一方で,

「叱責グループ」は,3日間成績がアップしたのち停滞
してしまい,

「無視グループ」にいたっては,まったく変化がなかった
のです。
 
 

 褒めることは,権威を高めること

 褒めるということをもう少し考えてみると,

褒める行為をとった人の権威を高める

ことも考えられます。

 なぜなら,褒める行為は,

・先生から児童や生徒

・親から子ども

・上司から社員

といった構図が多いでしょう。
 
この逆は,なかなか考えにくいですよね。

 一般的に,立場の上位の者が下位の者を褒め,たたえるのです。

だから,褒める人の権威があがるのです。


 今,褒めると言えば,この先生!

褒め言葉のシャワーの菊池省三先生
 


特別支援教育のスペシャリスト!中尾繁樹先生
 
のセミナーを行います。

2013春 教材・授業開発研究所 in 兵庫 セミナー
http://kokucheese.com/event/index/67469/

ぜひ,神戸へお越しください!


関田 聖和(せきだ きよかず)

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
主な単著:『楽しく学んで国語力アップ!「楽習」授業ネタ&ツール』(明治図書)、『新学期から取り組もう!専手必笑 気になる子への60の手立て』(喜楽研)、『専手必笑!インクルーシブ教育の基礎・基本と学級づくり・授業づくり』(黎明書房)、国語・算数が苦手な子どもへの個別支援プリントシリーズ(全10冊:清風堂)
その他、特別支援教育すきまスキル(明治図書)等共著多数。

同じテーマの執筆者
  • 鈴木 邦明

    帝京平成大学現代ライフ学部児童学科 講師

  • 若松 俊介

    京都教育大学附属桃山小学校 教諭

  • 菊池 健一

    さいたま市立海老沼小学校 教諭・NIE担当

  • 宗実 直樹

    兵庫県姫路市立坊勢小学校 教諭

  • 高岡 昌司

    岡山県教育委員会津山教育事務所教職員課 主任

  • 今林 義勝

    福岡市立照葉小中学校 小学校教諭

  • 川村幸久

    大阪市立堀江小学校 主幹教諭
    (大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年)

  • 杉尾 誠

    大阪府公立小学校 主幹教諭・大阪府小学校国語科教育研究会 研究部長

  • 笠原 三義

    戸田市立戸田第二小学校 教諭・日本授業UD学会埼玉支部代表

  • 篠田 裕文

    佛教大学大学院博士後期課程1年

  • 熊井 直子

    小平市立小平第五中学校 主幹教諭

  • 羽渕 弘毅

    兵庫県公立小学校 教諭

  • 川上 健治

    明石市立錦が丘小学校 教諭

  • 山本 裕貴

    市原市立八幡小学校教諭 木更津技法研所属

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop