2012.09.27
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『幼児の辞書引き学習で気づいたこと』

さいたま市立海老沼小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

 現在、勤務校で担任する4年生で辞書引き学習を行っています。そして、幼稚園の年中になる息子とも親子で「辞書引き学習」を行っています。「辞書引き学習」は中部大学現代教育学部准教授の深谷圭助先生(前立命館小学校長)が提唱されている学習法で、辞書から知っている言葉をさがし、その言葉に付箋で印をつけていく学習法です。この学習で、自学の態度や、言葉への興味関心が高まると言われています。

 息子との辞書引きでは、まだ字が書けないため、代わりに私が付箋に文字を書くようにしています。休日や平日の食後の時間を中心に取り組んできました。始めてから4ヶ月で、2冊目の辞書に700枚の付箋を付け終わりました。

 ここまで辞書引きを行ってきて気がついたことは以下のものです。

・辞書に載っているイラストに興味を持つようになってきた。(ひな人形や昆虫など)

・長い文字に興味を持つようになってきた。(ばんだいあさひこくりつこうえん・どくにもくすりにもならない など)

・自分で引いてみたい言葉を言うようになった。(「ごはんって引いてみよう」「リサイクルって引いてみよう」など)

 きっと、幼児教育にも辞書引き学習が有効であると感じています。言葉の力がつくだけでなく、言葉への興味関心が高まります。

 これからも、息子との辞書引き学習を進めていきたいと思います。

菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立海老沼小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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